宇多田ヒカル

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 中村倫也が主演を務める日本テレビ系のドラマ「美食探偵 明智五郎」(4月12日スタート・毎週日曜よる10時30分〜)の主題歌が、宇多田ヒカルの書き下ろし楽曲「Time」に決定した。

 東村アキコのサスペンス漫画が原作となる本作は、私立探偵・明智五郎(中村)が類まれなグルメの知識を使って、殺人事件を解決しながら、殺人鬼へと変貌する主婦と対決するサスペンス。明智の相棒・小林苺役を小芝風花、明智と禁断の愛で惹かれ合う連続殺人鬼・自称“マグダラのマリア”役を小池栄子が担う。ほかにも北村有起哉、佐藤寛太、富田望生らが共演に名を連ねる。

 宇多田が日本テレビのドラマに主題歌を提供するのは、デビューから22年目で初めてのこと。主題歌の依頼を受け、宇多田は原作を読んだ上で「Time」を制作したという。

 第1話の完成版とともに主題歌を聴いた中村は「エンディングで、主題歌の最初のイントロの音が鳴った瞬間、そこはかとない切なさを感じて、『あれ? いま、泣きそう……俺』と。なぜだろうと思ったら『優しいんだな、この歌』と気づきました」とコメント。「このドラマがどういう風にラストを迎えて、最終話のエンディングで流れるこの曲がどういう意味合いを持って聴こえてくるのか……。僕自身すごく楽しみです」と期待を込める。

 なお、楽曲は4月12日の第1話の放送で初公開となる。5月8日の楽曲のフル音源の配信スタートまでは、ドラマ本編で主題歌として使用される部分のみ公開となる予定だ。(編集部・梅山富美子)

中村倫也コメント

宇多田さんに主題歌を歌っていただけると聞いて、すごく嬉しくテンションが上がりました(笑)。曲は、ドラマ第1話の完成版とともに聴かせていただきました。ドラマのエンディングで、主題歌の最初のイントロの音が鳴った瞬間、そこはかとない切なさを感じて、「あれ? いま、泣きそう……俺」と。なぜだろうと思ったら「優しいんだな、この歌」と気づきました。今回のドラマは、特別な人たちではなく、他人事には感じられないような、生活感のある人たちが事件を起こす話。曲を聴いて、そういうところに優しいしずくが“ぽちゃん”と垂れたように感じました。“寄り添ってもらいたいもの”や“甘えたいこと”など、大人の色々な苦労を分かち合える優しさのようなものが感じられて、引き込まれるなと……。このドラマがどういう風にラストを迎えて、最終話のエンディングで流れるこの曲がどういう意味合いを持って聴こえてくるのか…….。僕自身すごく楽しみです。

荻野哲弘プロデューサーコメント

この度、あの宇多田ヒカルさんに、このドラマの主題歌を書き下ろしていただけたことは、この上なく光栄に思っています。実は、宇多田さんに主題歌をオファーして以来、新しい脚本が上がって来るといつも、宇多田さんの過去の楽曲を聴きながら読み込んで参りました。なので、初めて楽曲のデモを拝聴したときは、神秘的なイントロからぐんぐん広がっていく新しい宇多田さんの世界に完全に飲み込まれてしまいました。聴けば聴くほど、ドラマ「美食探偵 明智五郎」の登場人物たち、明智しかりマリアしかり殺人者たちしかりの傷ついた“心の内”に寄り添うと共に、前を向き続けることに疲れた現実を生きる私たちの背中を優しく押して下さる楽曲であるという思いを強くしております。