母の葬儀で踊り出した男の“涙のサンダーロードムービー”!6月公開
2018年SXSW映画祭でグランプリを受賞した映画『サンダーロード』が、6月19日より日本公開される。基になったのは、愛する母の死で悲しみに暮れる警察官ジムが、母の敬愛したブルース・スプリングスティーンの名曲「涙のサンダーロード」に合わせて葬儀で歌い踊るさまをワンカットで描いた12分の短編映画。本作は2016年サンダンス映画祭短編グランプリに輝いたこの短編を、監督・脚本・主演のジム・カミングス自ら長編化したコメディードラマだ。
主人公は、妻とは別居中で、仕事も空回りでトラブル続きの警察官ジム・アルノー(ジム・カミングス)。親権争いの渦中にいる小学4年生の娘とは週3回だけ会う生活だ。母の葬儀では遺族を代表してスピーチを任されたジムだったがうまく話せず、バレエ教室を主宰していた母への思いを込めて「涙のサンダーロード」を踊り出す。しかし、親権をめぐる調停で、母の葬儀で踊る映像が奇行の証拠として提出されてしまい……。不器用で憎めない男が、おてんば盛りの娘との距離感に苦しみながらも親子の関係を築いていく姿を描いた、おかしくも心温まる物語となっている。(編集部・市川遥)
映画『サンダーロード』は6月19日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開