世の中には数多くのご近所トラブルが存在する。Jタウンネットの人気コーナー「実録!ご近所トラブル」で2019年によく読まれた記事をピックアップし、改めて紹介しよう。

今回ご紹介するのも、集合住宅で起きたトラブル。Jタウンネットのもう一つの人気コーナー「自己防衛おじさん(@tpyclub)」とのコラボ企画として、「自己防衛おじさん」こと占い師の鉄平さんに独自の見解を聞いた。

週末になると隣室がラブホテル化してしまう――。そんなご近所トラブルに自己防衛おじさんの回答は...。

3位は「『あの声』がうるさいカップル」

【3位】「隣室のカップル、毎晩毎晩『あの声』がうるさすぎ。大家に注意してもらったら、予想外の展開に...」(兵庫県・40代女性)

5月5日に投稿したこの記事は、隣室から聞こえてくる声をめぐるトラブルだ。


画像はイメージ

投稿を寄せたのは兵庫県に住むLさん(40代女性)。20代後半の頃、集合住宅の最上階角部屋で一人暮らしを満喫しようとしていた時のエピソードだ。

ある日、隣室に同じくらいの年代の男性が入居してきた。数か月後、男性は毎週末になると彼女を呼び、隣室はラブホテル化していたそうだ。

壁も薄く、なにをしているのかが丸わかり。Lさんは大家に静かにするよう注意してもらった。

隣人の気になる点はこれだけではない。たばこをベランダで吸うのだ。いまでこそ風当たりが強いタバコ。しかし、十数年前の当時は一切世間の理解がなく、大家に相談しても当たり前の行動の範囲だとして逆にLさんが注意を受けてしまった。

そうこうしていると、隣人の男性は引っ越し、次に入居してきたのは全身に刺青のある外国人。またしても騒音に悩まされるようになったとのことで、再度大家に注意してもらうよう伝えると、

「そんなに文句があるなら部屋から出て行ってください」

そんなことが書かれた大家からの警告文書がLさんのもとに届いた。

「あなたが文句を言うから誰も隣を借りなくなって困る」

理由を尋ねるとそう語る大家。Lさんは、

「マナーを遵守し、静かに生活を送っていただけなのに納得がいきません」

と振り返っている。

自己防衛おじさんの言葉――「お互い様」が必要かも?

人間誰もが無意識に自分中心に生きています。配慮は必要だけれども我欲が自然と出てしまうもの。ここでは「お互い様」という言葉が必要かもしれません。

賃貸集合住宅では特に、多種多様な人間が出入りします。最近では外国人の居住者も増えているため益々多様な価値観が入り乱れることになるでしょう。

自分の感性を逆なでするひとつひとつの事象にダメ出ししていたら、ご自身の身が持たないばかりか、隣近所や大家との関係悪化により、住環境も悪くなります。

誰かがどこかで我慢をしながら社会は成り立っていることを踏まえて、自分こそが正義だと主張することは、多様性を認め尊重し合う社会の構築にむしろ逆行する行為。

最善を尽くされた状態でも、そこの大家から出ていく様に言われるということは、あなたがその住宅に必要とされていない証。家賃は高くても防音性の高い住環境の良い集合住宅へ転居するか、戸建てを検討する時期に差し掛かっていたわけです。

つまり、卒業だったわけですね。