東京ゲームショウ2019では日本のゲームメーカーによる人気シリーズの最新作や、海外デベロッパーによる話題作など、さまざまなゲームが展示されています。しかし、大手メーカーだけでなくインディーのゲームメーカーや開発者も、多数のタイトルを引き下げて東京ゲームショウ2019に乗り込んでおり、そんなメジャータイトルでは味わえないひと癖もふた癖もあるゲームの数々が楽しめる「インディーゲームコーナー」というエリアも用意されています。まだ見ぬ新しいゲームに出会える&実際にプレイできる場所ということで、どんな盛り上がりを見せているのかのぞいてきました。

インディーゲームコーナー | TOKYO GAME SHOW 2019 - 東京ゲームショウ2019

https://expo.nikkeibp.co.jp/tgs/2019/exhibition/exhibit/indie_games.html

インディーゲームコーナーは幕張メッセのホール10にあります。インディーゲームを紹介するブースの数はなんと179ブースもあり、そのほとんどで試遊体験ができるため、「イベントを見るだけじゃなく実際にゲームをプレイしたい!」という人にはピッタリかも。



◆IllustChainer

「ガンズターン」ブースではインターネット上のプレイヤーと一緒にお絵描きしりとりが楽しめるアプリ「IllustChainer」が展示されています。



IllustChainerではオンライン上のユーザーとフリー対戦したり、パスワードを設定して特定の友人とのみ対戦したり、この端末だけでプレイしたりすることも可能。ゲーム画面はこんな感じで、画面右側にプレイヤーたちの描いたイラストが表示されます。プレイヤーは順番にお絵描きしていき……



自分のターンにお絵描きが完了したら、何を描いたか文字で入力します。ただし、この入力した内容は他プレイヤーには見えません。最後の最後に各プレイヤーが何を描いたのかが答え合わせされます。



画面下部には以下のような定型文が配置されており……



これをタップすることで他人が描いたお絵描きに「わかった!」「かわいいー!」などの反応を送り、意思疎通が図れるわけです。



4人が順番にお絵描きを行う、というのが3回、計12回行われます。その後、答え合わせが行われ、4人1チームのお絵描きの正解率が示されます。



ぶっつけ本番で挑んだものの、まさかの全問正解。特別な操作は一切必要なく、お絵描きさえできれば楽しくゲームがプレイできるということで、プレイまでのハードルがとても低く、オンラインでプレイしても友達とプレイしても楽しめる良アプリとなっていました。



なお、IllustChainerはiOS・Androidアプリが配信中です。

◆言葉で育成!ことだま日記

ドット絵のキュートなモンスターが多数お出迎えしてくれるのが「Ske6」ブース。



ここで展示されているのが「言葉で育成!ことだま日記」。ことだま日記では「ことだまっち」と呼ばれるモンスターが、言葉を食べることで5段階に進化していきます。



独特なワードセンスのゲームとなっており、ことだまっちのつぶやきにも注目。展示されているアプリでは通常版よりも素早くことだまっちの5段階の進化が体験できるようになっていました。ことだまっちを進化させるには、画面上のハートをタップorスワイプして集めます。



一定量集めると「コトダマ」が出現。



好きな言葉を選択します。



ぶり大根を選んでみたところ、「知らずに死んだら、深く後悔するレベルの料理だ」という説明が出ました。



そして、のりちゃんはたいようくんに進化。ことだまっちのネーミングもかなり独特。



自分の選んだ言葉をベースに独特のセリフをつぶやくことだまっちに癒される(?)こと間違いなし。



5段階の進化を遂げるとことだまっちは卒業します。



卒業時の言葉もことだま日記における注目ポイントのひとつなので、いろんなことだまっちを育ててセリフを集めてみるのもよし。



なお、ことだまっちが卒業しても、以下のように部屋に残しておくことができます。ブースを案内してくれた関係者のスマートフォンだとこんな具合に大量の卒業生のたまり場になっていました。



プレイヤーによってはかなり個性的な絵面に。



なお、ブースで試遊体験するとおみくじを引くことができ……



出たことだまっちの缶バッチやカード、さらにはことだま日記のシールなどがゲットできます。



なお、言葉で育成!ことだま日記はiOS・Android向けアプリとして無料配信中です。

◆PLAY DOG PLAY TAG

犬と飼い主によるドタバタアクションゲーム「PLAY DOG PLAY TAG」も最大4人プレイが楽しめる試遊台が設置されていました。



ゲームのストーリーはとても単純で、「犬たちの大好きなホネが、泥棒に盗まれてしまいました!飼い主と力を合わせて泥棒を追いかけ、チャージ&ショットでどつきまわしてホネを奪い返しましょう。他犬を攻撃し、集めたホネを強奪してもかまいません。破壊の限りを尽くしながら、街一番のホネ富豪を目指せ!」というもの。



操作方法はこんな感じ。それぞれの飼い主が異なるアビリティ(能力)を有しており、これをうまく活用することが勝利のカギとなります。



というわけでさっそくプレイスタート。





ホネを一番たくさん集めたプレイヤーの勝利で、集めたホネの数は画面の隅に表示されています。最も多くのホネを持っているユーザーには王冠が表示されるので、他プレイヤーに狙われやすくなるというリスクも。



画面上に出現した青と白のボーダーのTシャツを着たのがホネ泥棒。これを攻撃するとホネを落とします。



攻撃方法は明快で、飼い主が……



犬のために体を投げ出して捨て身の攻撃を繰り出します。



飼い犬に引きずられる飼い主の姿はボロ雑巾のようでかなりシュール。





実際のプレイの様子は以下のムービーでチェックできます。ゲーム性自体はかなりシンプルですが、設定やキャラクターの動きはとてもシュールで良い意味で頭の中を空っぽにして遊べるゲームとなっています。

飼い主が飼い犬の代わりに捨て身で攻撃しまくる最大4人で遊べるアクションゲーム「PLAY DOG PLAY TAG」 - YouTube

なお、「PLAY DOG PLAY TAG」は早期アクセス版がSteam上で520円で販売中です。

◆Infection - 感染 -

「CanvasSoft」ブースでは、Google Play Indie Games Festival 2019の受賞作品である「Infection - 感染 -」が展示されていました。



ゾンビゲームではあるものの、人類側ではなくゾンビ側を操作して、人類を滅亡させるのが目的となります。操作するのは赤いアイコンが表示されているゾンビ1体で、他のゾンビはプレイヤーが操作するゾンビの後を追いかけてきます。



ゾンビが近づくと群集は逃げまどいます。



すべて感染させればステージクリア。序盤はかなり単純ですが、徐々に逃走経路が増えたり、ゾンビ感染の邪魔をするロボットが登場したりして、難易度が高くなっていくため、パズルゲームとしてのやり応えもしっかり感じられます。



「Infection - 感染 -」はiOSおよびAndroidアプリとして配信中です。

◆GIGABASH

マレーシアのゲーム会社であるパッション・リパブリックゲームズのブースでは、開発中のオリジナルアクションゲーム「GIGABASH」が展示されており、ひと際注目を集めていました。



ゲームは4体の巨大怪獣や巨大ロボットがド派手な戦闘を繰り広げるというもの。



操作方法はこんな感じ。



1つの画面で4人のプレイヤーが戦闘を繰り広げ、視点は俯瞰(ふかん)から。



東京ゲームショウ2019に合わせた公式映像も公開されており、これを見るとド派手なアクションゲームっぷりの一端を垣間見ることができます。

GigaBash - Official Game Teaser - TGS 2019 - YouTube

なお、GIGABASHはPC・PS4・Nintendo Switch向けにリリース予定です。

◆MeltLand - メルトランド -

「Masataka Hakozaki」ブースで展示されていたのは、「Infection - 感染 -」と同じくGoogle Play Indie Games Festival 2019の受賞作品である「MeltLand - メルトランド -」。



滑らかでツヤのある構造上に配置された透明な「雫」をゴール(黄緑色)まで運ぶというシンプルなゲームです。



画面をタップすると画面上の一部が盛り上がるので、これを使って雫をゴールまで誘導すればOK。



ステージ上には多数の傾斜があり、雫はこれに流れて簡単にステージ外へと落下してしまいます。なので、ステージ上に配置された小さなヘリなどをうまく駆使し、雫をゴールまで運ばなければいけないという、繊細な操作を求められるゲームです。



ステージはさまざまな形状のものがあるのですが、雫は物理法則に則り簡単にステージ外へと流れていってしまうため、誘導は想像以上に難しく、頭でわかっていても操作が追い付かないということもしばしば。人間が一番器用に動かせるはずの指を使ってダイレクトに雫を誘導できるのに、思い通りに動いてくれないもどかしさがクセになるゲームでした。



「MeltLand - メルトランド -」はiOSおよびAndroid向けにアプリ配信中です。

なお、女同士の激しいビンタバトルが楽しめる「薔薇と椿」のスマートフォン版もインディーゲームコーナーで展示されています。

嫁姑問題を高貴で高度なビンタバトルで楽しむ「薔薇と椿」のスマホ版をプレイしてみた - GIGAZINE