東京蒲田文化会館(大田区西蒲田)の4階にある映画館「テアトル蒲田」「蒲田宝塚」が半世紀以上の歴史に幕を下ろす。蒲田宝塚は2019年8月29日にすでに閉館、テアトル蒲田も9月5日に閉館する予定だ。


蒲田最後の映画館が...(画像は東京のおっさん@THEnipponjinさん提供)

Jタウンネットが2019年9月3日、映画館の担当者に確認したところ、閉館は事実とのこと。館内に貼られたお知らせには、

「長く地元の皆様に支えて頂きました事を深く感謝申し上げます」

と記載されている。

蒲田西口商店街のサイトによれば、この2館は映画「キネマの天地」の舞台としても知られる、松竹蒲田撮影所があった蒲田に残る最後の映画館。ツイッターでは、閉館を惜しむ声が相次いで寄せられている。

「時代の流れか...少し寂しい」

昔懐かしさが残る館内はチケット販売窓口を中央に、右手が「テアトル蒲田」(東宝)、左手は「蒲田宝塚」(東映)となっている。

長年親しまれてきた映画館の閉館に対し、ツイッターでは、

「昭和的な映画体験のできるコヤだった。お疲れ様でした」
「テアトル蒲田と蒲田宝塚閉館の情報を目にして呆然としている」
「あまりにも急なことで茫然としてます。本当に素敵な劇場さんだったので、ただただ残念です」
「子どもの頃からあった蒲田の映画館......時代の流れか...少し寂しい」

といった声が寄せられている。

蒲田宝塚でのラスト上映を鑑賞したというツイッターユーザー・東京のおっさん(@THEnipponjin)さんによれば、最後に流れた放映は「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」(2019)。観客には幼い子どもが2人いたが、エンドロールが流れるころには投稿主だけになっていたそうだ。

テアトル蒲田での最後の放映は「アルキメデスの大戦」(2019)になるようだ。