14歳の性的被害を告白「三浦瑠麗」死んでしまった方がいいと…
写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ
国際政治学者の三浦瑠麗が、6月17日放送の『ノンストップ!』(フジテレビ系)で、自伝本『孤独の意味も、女であることの味わいも』で、性的被害を受けた心境をつづったことについて語った。
14歳のとき、小説を読みながら帰宅していた三浦は、後ろから寄ってきたバンに乗っていた男たちに声をかけられ、被害を受けた。
当時を振り返り三浦は、「どうしたらいいかわからない状況だった。恐怖を追体験しないため、死んでしまった方がいいんじゃないかと悩んだ」と告白。
当初は恐怖の感情が芽生えたが、「第2段階として自分に生きている意味がないんじゃないか、人を信じられない自分はだめなんじゃないかとか、あるいは自分が被害を受けたのに自分が悪かったんじゃないか」とさまざまな感情があふれ出た。
その後、高校生になってから母親に被害を受けたことを明かし、東京大学に進学後、恋人で後に夫となる三浦清志氏の言葉で次第に立ち直っていったという。
「暴行を受けた側が悪いんじゃなくて、明らかに暴行を加えた人が悪い。責任と原因・結果のつながりを分けて考えましょうというメッセージをくれた」
そもそも出版の理由として「『女性の生きづらさをどう乗り越えたのか書いてくれ』と依頼され、一つの解決策はないし、どの女性にも効く処方箋は存在しない。私なりのやり方でどうしてきたかを示すしかない」と、あくまで自分の体験談にすぎないことを強調。
「被害者の立ち直り方はさまざまなので1つの型にはめないで欲しい」と明かした。
三浦はウェブ「BuzzFeed Japan」で、同様の悩みを抱えている人にこんなエールを送った。
「つらさの連鎖や、世代を越えた継承ではなくて、つらさの克服や愛の継承が必要なのではないでしょうか。
最終的に幸せになっていくんだよ、という人生観をあのとき私に与えてくれる人がいたとしたら、もう少し、生きやすくなったんじゃないかな」
同書では長女の死産の経験なども綴っている三浦。政治だけでなく「#MeToo運動」でも、彼女の言葉がさらに注目を集めそうだ。