中国メディアは、「中国(サッカー)スーパーリーグでは審判によるどんな判定も正しいとされ、これまで審判に対する処分が対外的に発表されたことはない」と指摘した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国メディア・東方網は21日、サッカーJリーグで「世紀の大誤審」をした審判に対し日本サッカー協会がペナルティを発表したことについて、中国のサッカーファンからは「中国の審判にも裁定が下るのを待っている」との声が出たと報じた。

 記事は、17日のJ1リーグ第12節、浦和―湘南戦で、湘南の選手が放ったシュートが明らかにゴールラインを割ったにもかかわらず、主審をはじめとする審判団はノーゴールと判定するアクシデントが発生したと紹介。日本メディアからは「Jリーグ史上最悪の誤審」、「世紀の大誤審」などといった形容が飛び出したと伝えた。

 そのうえで、日本サッカー協会が20日に臨時審判委員会を開き、主審とゴール付近にいた線審の1人に対して2週間の出場停止、もう1人の線審と第4審判に対して1週間の出場停止を科す処分を発表したとした。また、4人の審判に対して「再教育」が施され、協会が定めた適切な研修カリキュラムを受講することも課せられたと伝えた。

 記事は、この件について「日本サッカー協会の姿勢こそ、日本のサッカーが強くなった理由であり、中国サッカー協会に対して大きな課題を突き付けた」と説明。中国のサッカーファンから「これが日本と中国のサッカーの差。日本は誤りを認めるのに対し、中国は誤りを認めない。中国代表は強くならない理由は、サッカー協会が選手のために存在していないということだ」との声が出たとしている。

 そして、「中国スーパーリーグでは審判によるどんな判定も正しいとされ、これまで審判に対する処分が対外的に発表されたことはない」と指摘。中国サッカー協会に対して、誰かの利権のために圧力をかけるのではなく、中国サッカーの成長を使命と心得て、中国サッカーがアジアを抜け出して世界へと進むよう導いてほしいとの要望を示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)