『医薬ジャーナル』を発刊していた医療関連専門出版社の医薬ジヤーナル社、事業停止
債権者数は定期購読者や執筆者など数千名にのぼる
(株)医薬ジヤーナル社(資本金6400万円、大阪府大阪市中央区淡路町3−1−5、代表沼田稔氏、従業員17名)は、3月1日に事業を停止し、事後処理を赤木真也弁護士(大阪府大阪市北区南森町1−3−29、赤木法律事務所、電話06−6940−4779)に一任した。自己破産申請の方向で準備を進めている。当社は、1965年(昭和40年)8月に設立された医療分野に特化した出版社。『医薬ジャーナル』(公称1万2500部)や『化学療法の領域』(8000部)、『血液フロンティア』(7500部)、『CLINICAL CALCIUM』(3000部)、『アレルギー・免疫』(3000部)の月刊誌5種類と年刊誌1種類を発行するほか、医学専門書も販売していた。大手製薬会社や病院、薬局などに定期購読者を確保し、年間50点以上の新刊を販売するなど医学関係者に相応の知名度を有していた。雑誌の売上げが好調だった1993年7月期には年売上高約10億2500万円を計上していた。
負債は2018年7月期末時点で約3億8800万円。債権者数は定期購読者や執筆者をはじめ数千名にのぼる見込み。