京都土産の定番のひとつが、「よーじや」のあぶらとり紙。そのよーじやが展開するカフェがあるのをご存じでしょうか。

化粧品や化粧雑貨を手がけるよーじやとカフェ。あまり結びつかないかもしれませんが、「あぶらとり紙を求めて混雑している店内のお客さんに、ゆっくりくつろいでもらいたい」という気持ちがはじまりなのだそうです。

よーじやカフェは、祇園、銀閣寺、嵯峨野嵐山、羽田空港第1ターミナルの計4店舗。なかでも、「伝統的な和の雰囲気が味わえる」と評判なのが、銀閣寺近くの哲学の道にある銀閣寺店です。

大正時代に宝石商が建てた別荘を利用した「よーじやカフェ銀閣寺店」は、一見老舗旅館か高級料亭かと思うほど、貫禄たっぷりの門構え。

ドキドキしながら門の中に入ってみると、京都の名刹を思わせる、手入れの行き届いた美しい日本庭園が広がっています。

門を入って左手にあるカフェでは、窓に面したお座敷から、この庭園を眺めながらカフェタイムが楽しめるのです。日本の伝統美を感じる「和」の空間で過ごす昼下がり。なんて贅沢なのでしょう。

よーじやカフェ銀閣寺店では、畳の上にしいた座布団に腰かけ、お膳でいただくというユニークなスタイル。お客さんみんなが同じ方向を向いて座っているというカフェも珍しいのではないでしょうか。

高級料亭なみのロケーションを手軽に体験できるとあって、外国人旅行者にも大人気。特に若い世代の韓国人のお客さんが目立ちます。

カフェメニューの一番人気は、「よーじや製抹茶カプチーノ」。あぶらとり紙のパッケージでおなじみの、「あの顔」が大胆にデザインされたカプチーノで、ビジュアルインパクト抜群。「飲んでしまうのがもったいない」と、写真に収める人が多いというのもうなずけます。

一度見たら忘れられないこの顔は、鏡に映った女性の姿を表現しているのだとか。

抹茶カプチーノは、誰にでも飲みやすいよう甘めに仕上げてありますが、しつこい甘さではなく、しっかりと宇治抹茶の香りと苦みが感じられるバランスの良い味わい。

なにより、四季の移ろいが感じられる日本庭園を前に、お膳をテーブルがわりにしていただくという非日常のシチュエーションに心が洗われるような気持ちになります。

本来であれば、入場料をとられても文句はいえないほど、見事なロケーションのよーじやカフェ銀閣寺店。

敷地内にはよーじやのショップもあるので、カフェタイムの後は、定番のあぶらとり紙や人気のハンドクリームなどを手に入れてはいかがでしょうか。

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名前 よーじやカフェ銀閣寺店
住所 京都市左京区鹿ヶ谷法然院町15(市バス「錦林車庫前」下車徒歩5分)
営業時間 10:00〜18:00
定休日 なし
公式ホームページ http://www.yojiyacafe.com/store/ginkakuji.html