冬の寒さを忘れさせてくれるロンドンのクリスマス・イルミネーション
イギリスでは10月末に夏時間が終了し、時計の針が1時間戻されます。昼の長さはぐっと短くなり、一気に寒さが増して陰鬱な気分になりがちなこの時期に、人々が心待ちにしているのがクリスマス・イルミネーションの点灯です。
大通りはもちろん、民家や公共施設、学校やオフィスに至るまで、あらゆる場所にクリスマス・ツリーやイルミネーションが姿を現し、人々の心を明るく照らしてくれます。
例年11月中旬頃までにロンドン各地でイルミネーションの点灯イベントが行われ、これを過ぎると街の景色が華やかに一変します。今回は、冬の寒さを忘れさせてくれるロンドンのクリスマス・イルミネーションをご紹介しましょう。
・オックスフォード・ストリート(Oxford Street)
地下鉄オックスフォード・サーカス(Oxford Circus)を境に東西約1.9キロにわたるロンドン随一のショッピング・ストリート、オックスフォード・ストリートは、ここ数年可愛らしいボールのイルミネーション。
・リージェント・ストリート(Regent Street)
オックスフォード・サーカスの駅がある交差点でオックスフォード・ストリートと交わるリージェント・ストリート。カーブに沿った美しい建物の間に、巨大なエンジェルが羽を広げます。
毎年道路を歩行者天国にしてセレブリティやDJが参加し、花火も打ちあがる大規模な点灯式が行われています。
リージェント・ストリートから伸びる通り、リージェント・ストリート・セント・ジェームスズ(Regent Street Saint James’s)の天使は今にも飛び立ってしまいそうな躍動感。
・カーナビー・ストリート(Carnaby Street)
リージェント・ストリートに隣接するカーナビー・ストリートは若者に人気のショッピング・ストリート。毎年ポップでロックな独特のイルミネーションで楽しませてくれます。
2018年は英バンド、クイーンの伝説のボーカルで、1991年に45歳という若さで急逝したフレディ・マーキュリーを描いた映画「ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)」の公開に合わせ、クイーンがテーマのイルミネーション。
点灯式にはクイーンのメンバーであるブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、映画でフレディ役を熱演した俳優のラミ・マレックが登場し、式典を大いに盛り上げました。
映画のタイトルにもなった名曲、ボヘミアン・ラプソディの歌詞が宙に綴られ、通りではスマートフォンで同曲を再生させながら歩く人、思わず歌を口ずさんでしまう人が続出。
カーナビー・ストリートから脇へと伸びる小道のイルミネーションもそれぞれ個性的。
・レスター・スクエア(Leicester Square)
演劇や映画の中心地、ウェスト・エンドに位置するこちらの広場には、クリスマス・マーケットが登場。
キラキラ光るイルミネーションの中、ミニ劇場や屋台が、広場中央のシェイクスピア像を取り囲むように所狭しと並んでいます。
・Strand(ストランド)
高級ホテルやショップ、劇場などが立ち並ぶ大通り、ストランドを彩るのはブルーとゴールドの色合いが印象的なイルミネーション。
・コベント・ガーデン(Covent Garden)
オードリー・ヘップバーン主演の映画「マイ・フェア・レディ(My Fair Lady)」の舞台となったコベント・ガーデンには、毎年巨大なツリーが出現します。
マーケット内は植物とミラーボールのハイセンスなイルミネーション。
・セブン・ダイヤルズ(Seven Dials)
コベント・ガーデンからほど近いセブン・ダイヤルズは、7本の道が交差する円形交差点。オシャレなショップ、カフェやパブ、劇場に取り囲まれた交差点の中心には、シンボルの日時計が設置されています。
普段は車も通行できる場所ですが、点灯イベントでは歩行者天国となり、多くの人出で賑わいました。
円形交差点と日時計を取り囲むように飾られたイルミネーションは、可愛らしくロマンチックで、デートにもお勧めです。
今回ご紹介したロンドン中心部のイルミネーションは、なんとすべて徒歩圏内。また、これらのスポット意外にも、ロンドンのあらゆる街角で美しいイルミネーションやツリーに出会えることでしょう。
暖かい飲み物を片手に、イルミネーションで彩られたロンドンの街歩きを楽しんでみては?
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