名古屋、大学生相馬の決勝点で残留圏内に浮上! C大阪はキンスタ改修前最終戦を勝利で飾れず《J1》

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台風の影響で試合が延期になっていた明治安田生命J1リーグ第28節のセレッソ大阪vs名古屋グランパスの試合が、6日にキンチョウスタジアムで行われ、1-0でアウェイの名古屋が勝利した。

ACL出場権圏内を目指す8位・C大阪(勝ち点44)は、前節敗れた鹿島アントラーズ戦と同じ先発をピッチに送り込んだ。

一方、残留を目指す16位・名古屋(勝ち点34)は、前節1-2で敗れたヴィッセル神戸戦からスタメンを4人変更。櫛引、金井、玉田、ガブリエル・シャビエルに代えて、秋山陽介、和泉、青木、相馬を起用した。

キンチョウスタジアム改修前のラストゲームとなった一戦。先にチャンスを作ったのはアウェイの名古屋。9分、敵陣中央左から和泉が相馬にスルーパスを通す。ボックス左手前からの相馬のクロスにファーサイドにいたジョーが合わせるも、枠には飛ばず。先制点を奪うことはできない。

前半は名古屋のペースで試合が進んでいきゴール前まで迫るも、最後のところで正確性を欠きシュートまでは持っていけない展開が続く。

劣勢な展開のC大阪も反撃に出る。35分、ハーフウェイライン付近で、水沼と相馬が球際で競り合い名古屋陣内中央左にボールがこぼれると、杉本が反応。しかし、杉本がボックスまで侵攻して放ったシュートは、戻ってきた名古屋DFにブロックされる。

40分、またしてもC大阪がチャンスを迎える。ボックス中央右手前で柿谷とソウザがダイレクトプレーでパスを繋ぎ最後はボックス手前中央からソウザがシュート。しかしこれも名古屋DFに当たり得点にはならず。ゴールレスで試合を折り返す。

後半に入っても名古屋ペースで試合が進んでいくと、53分に秋山陽介がボックス左で前田からのパスを受ける。秋山陽介がそのままボックス左に侵攻してクロスを供給すると、GKキム・ジンヒョンが弾き、こぼれ球に反応した相馬がヘディングシュート。これが決まり、アウェイの名古屋が先制に成功する。

1点を追う展開になったC大阪は60分、山口が前線にロングフィードを送ると相手に当たってGKランゲラックがキャッチ。バックパスをキャッチしたという判定になり、ボックス中央で間接FKを獲得。このチャンスに、柿谷がボールを出しソウザがシュートを放ったが、壁に阻まれた。

勝利に向け追加点が欲しい名古屋は65分、相馬がドリブルで敵陣中央に切れ込み、ボックス左に走り込んでいた前田にスルーパス。抜け出した前田がボックス左から強烈なシュートを蹴り込んだが、クロスバー直撃で追加点とはいかない。

ヒヤッとしたC大阪は直後の66分、敵陣右サイドから田中がボックス内にクロスを供給。GKランゲラックが飛び出してパンチングで弾くと、こぼれ球を高木が拾いボックスやや左からシュートを放つもポストに嫌われてしまう。

終盤に向かうに連れてC大阪が攻撃に圧をかけていくも、名古屋DF陣の牙城を崩すことができず、このまま試合は1-0で終了。

相馬のゴールを守り切った名古屋は勝ち点を「37」に伸ばし残留圏となる15位に浮上。一方、敗れたC大阪は勝ち点を伸ばすことはできず、ACL圏内が遠のく痛い黒星となった。