言わずと知れた群馬県のソウルフード「焼きまんじゅう」。まんじゅうに甘じょっぱい味噌ダレがつき、味もボリュームも大満足な逸品だ。群馬県出身の記者も幼い頃より焼きまんじゅうの味に親しみ、郷土の名物と言えば焼きまんじゅうと様々な人に言って聞かせてきた。


焼きまんじゅうの入ったミルクプリン完成(Jタウンネット編集部2018年10月29日撮影)

そんな群馬県のソウルフードが新たな姿になって登場した。全国に焼きまんじゅうの魅力を発信しようと、焼きまんじゅうが入ったミルクプリンが開発されたのだ。

焼きまんじゅうとプリン!? 意外な組み合わせに驚きを隠せないが、実際どんな味がするのか非常に気になるところだ。Jタウンネット編集部は早速「焼きまんじゅうプリン」を入手し、その味を堪能してみた。


これが焼きまんじゅう(NY066さん撮影, Wikimedia Commonsより)

「焼きまんじゅうプリン」を食す

「群馬名物 焼きまんじゅう入りミルクプリン」と記載された容器。一見すると焼きまんじゅう感はない。食べようと封を開けても依然ごく普通のミルクプリンだ。


一見普通のプリンのような気もするが

ほどよいミルクの甘さと滑らかな舌触り。これは美味しいと食べ進めていくと、スプーンから弾力のある感触が伝わってくる。「ついに来たか」と、おもむろにすくい上げると焼きまんじゅうが登場した。


プリンを食べ進めると焼きまんじゅうが

口に運んでみるとまごうことなき焼きまんじゅうの味が広がっていく。プリンの甘さと混ざり合うことで、どこかみたらし団子に近い味のようにも思える。今まで食べたことのない味に驚きながらも瞬く間に完食してしまった。

Jタウンネット編集部員も試食してみたところ、そもそも焼きまんじゅうを食べたことがない部員もいて、口に運んだ時の驚きは倍増だったようだ。「しょっぱさと甘さのコラボレーション」「フレンチトーストのような食感」「目を閉じると、遠くのほうからチーズ感」「容器もツボみたいな形でかわいい」など様々な声が上がった。

今まで食べたことがない組み合わせがゆえに、慣れるまでには少々違和感を覚えるかもしれない。しかしながら、1個食べ終わる頃には病みつきになるような味が、なんとも忘れられなくなってしまうのだ。

試行錯誤を経て、完成

Jタウンネット編集部は2018年10月29日、製造元であるサンエツフーズ(新潟県長岡市)社長の和田守誠三さんを取材した。

和田守さんによれば、ジェラートや冷凍プリンなどを製造するサンエツフーズでは、新潟県のいちご「越後姫」が入ったミルクプリンなどユニークな商品が生み出されてきたという。今回は同社群馬工場の工場長が考案し、県名物の焼きまんじゅうが入ったプリンが誕生。和田守さんは「試行錯誤を繰り返して、作り上げた」と振り返った。

18年の9月下旬頃から発売し、現在は群馬県の一部での販売であるが、今後は販売場所も拡大していく予定。

「(焼きまんじゅうプリンは)まだまだ始まったばかり。群馬のお土産として一つの選択肢になってもらえたら」(和田守さん)