東京各地に「戦車」大量出没のワケ 実は、数年に1度の「恒例行事」だった
2018年10月14日深夜、秋葉原など東京各地に戦車が出現した。
トラックに載せられて、ものものしく運ばれて行く戦車。居合わせた人の多くがカメラを向け、ネット上にも多数画像がアップされていた。
ナスシオ@今季11勝7敗(@Nasusio_higashi)さんのツイートより
インターネット上で話題になったのはすでにJタウンネットでも報じた通りであるが、そもそも何故こんな場所に戦車が現れたのか。
大役終えて地元に帰還
この戦車は10月14日に埼玉県の陸上自衛隊朝霞訓練場で挙行された、陸上自衛隊中央観閲式に参加したもの。観閲式は自衛隊の精鋭部隊が首相閲覧の中でデモンストレーションする式典で、3年ごとに陸海空の自衛隊の間で持ち回りされているが、朝霞訓練場が2020年に東京五輪競技で使用できなくなる関係で、2年連続で陸上自衛隊が担当することになった。
秋葉原を通過した戦車は90式戦車といい、北海道の第7師団に配備されているもので、観閲式を終えて北海道に戻る途中だったということだ。この後東京港から海路で北海道に戻ったものとみられる。
秋葉原の街を疾走する90式戦車。
— 蝉 (@8mitsu24) 2018年10月15日
観閲式での仕事を終え帰って行きました。
偶然見かけた人たちも「うわっ戦車だ!」と楽しそうに写真を撮っていました。 pic.twitter.com/fQEO8tGbCi
中央観閲式では全国の部隊が朝霞に集結したため、他の部隊や兵器も地元に帰還する。14日以降、90式戦車のほかにも数多くの戦闘車両が街中で目撃されており、中には高速道路を自走して帰る様子も目撃されていた。
観閲式の搬出輸送もほぼ終わったみたいなので...
— まーくん (@ED79_12) 2018年10月20日
市街地をかすめるように、ビル群の中をすり抜けるように。
普段、滅多に見ることのできない特大型運搬車+90式戦車の組み合わせを撮ることができて満足です! pic.twitter.com/AxMHY8xM3y
2018/10/15
— ST@HP更新停止中 (@spci61_260) 2018年10月15日
陸上自衛隊 善通寺駐屯地
16式機動戦闘車
自衛隊中央観閲式に参加した第15即応機動連隊の16MCV5両が、朝霞駐屯地から四国へ向け東名高速を走行しました。 pic.twitter.com/0O3R7ikiwf
観閲式に参加した車両は260両、さらに自衛隊員約4000名と航空機約40機が参加。これだけの勢力が数日で本来の任務に戻るということで、観閲式が終わった後もミリタリーマニアを中心に盛り上がっていた様子だった。