メルボルン・ビクトリーMF本田【写真:Getty Images】

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前半28分に巧みなヘディング弾で先制 その後、逆転されて黒星スタートも評価は上々

 今季、オーストラリア1部メルボルン・ビクトリーに移籍したMF本田圭佑が、20日のAリーグ開幕戦メルボルン・シティ戦でキャプテンとして先発し、前半28分に新天地デビュー弾を決めた。

 本拠地でのダービーマッチに1-2で敗れて黒星スタートとなったなか、メルボルン地元紙は「ホンダの時代到来」と大々的に伝えている。

 今夏のロシア・ワールドカップ後に代表引退を示唆した本田。昨季限りでメキシコ1部パチューカを退団し、オーストラリアのメルボルン・ビクトリーを新天地として選んだ。夏から調整を続け、迎えた開幕戦でいきなり輝きを放った。

 リーグ開幕のシティ戦でスタメンに名を連ねた本田は背番号「4」を背負い、黄色いキャプテンマークを巻いて登場。0-0のまま迎えた前半28分、右サイドから中央にクロスが送られると、走り込んだ本田が相手二人に挟まれながらもヘディングシュートを放ち、巧みに流し込んで先制ゴールを奪った。

 前半40分に同点に追いつかれ、後半25分にはメルボルン・Cの19歳MFライリー・マッグリーに勝ち越し点を許したメルボルン・V。本田もボールに絡んで攻撃を牽引したが、同点弾は生まれず、本拠地で1-2と敗れる結果となった。

「ただ一試合を終えただけだが、ビクトリーがホンダの時代を迎えるのは明らかだ」

 悔しい黒星スタートとなったが、オーストラリアメディアにも本田のプレーは鮮烈に映ったようだ。地元紙「ヘラルド・サン」は「ホンダの時代到来」と特集。「結果はメルボルン・ビクトリーの望むものではなかった。しかし、ただ一試合を終えただけだが、ビクトリーがホンダの時代を迎えるのは明らかだ」と早くも本田がチームの中心になると断言した。

 また記事内の選手寸評でも、「勇敢なデビュー」と切り出し、「忍耐強くチャンスを待ち、ゲームが進行するにつれて彼はより多く攻撃に絡んだ。ここから進歩していくだけだ」と分析している。

 たかが一試合、されど一試合――。デビュー戦ゴールは、オーストラリアの人々のハートをつかむのに十分なインパクトを与えたようだ。(Football ZONE web編集部)