Jリーグでは終盤を迎えて一層好プレーが続き盛り上がっていますが、まだ序盤戦を戦っている海外リーグでも日本人選手たちも必死に戦っています。

ここにきて急浮上してきたのは、ベルギー・シントトロイデンの鎌田大地です。2017年、ドイツ・フランクフルトに移籍して開幕戦こそ出場機会を得たものの、その後はあまりチャンスに恵まれませんでした。

僕は一度古巣の鳥栖に戻ってきてもいいのではないかと思っていたのですが、鎌田はあえてヨーロッパに残り、新天地で2試合連続ゴールを決めています。ただ、その2試合では途中出場ということで、まだレギュラーのザハつかんでいないのですが、ゴールを決めたことで自信が蘇えったと思います。今後ますます楽しみです。

鎌田と同じシントトロイデンで、僕は冨安健洋にも注目しています。森保一監督に召集されたものの、コスタリカ戦では出番がありませんでした。ですが、冨安は19歳にして守備陣のレギュラーになっており、188センチ78キロの体格を生かした守備はもちろん、ビルドアップもできます。貴重な人材である事は間違いありません。

一方で、ワールドカップで活躍しながらその後苦労している選手もいます。吉田麻也は今季まだリーグ戦に出場していませんし、香川真司は第4節のホッフェンハイム戦でようやく出場を果たしました。また、柴崎岳は開幕のレアル・マドリー戦こそフル出場しましたが、その後は第4節セビージャ戦の後半に途中出場したのみ。

ワールドカップに出場すると、どうしてもチーム始動時のコンディションが悪かったり、合流が遅れて戦術面での相互理解が進まなかったりというマイナス要因も生まれてしまいます。そういうハンディキャップをどう乗り越えていくか、彼らの奮闘も楽しみです。

森保一日本代表監督は初戦でJリーガーを多数使っていました。ですが、今後は好調な海外組もきっと招集することでしょう。そんな競争も日本代表を強くしてくれると期待しています。