関西電力は2018年9月20日、台風21号の被害からの完全復旧を宣言した。関西では今世紀最大規模の停電被害からようやく復興がかない、地元の人々も感謝の気持ちを関電に伝えていた。


関西の電力インフラがほぼ回復(masturb-8さん撮影、Wikimedia Commonsより)

9月4日に近畿に上陸し、大きな爪痕を残した台風21号。停電は関西全域でのべ200万戸以上(関電集計)に及んだ。台風が去ってから1週間を経た9月11日時点でも約5000戸が停電復旧できずにいた。

日々、停電状況を報告していた

関電は、停電状況を毎日ツイッターで公表するとともに、市民から停電状況を伝えてもらうよう呼び掛けるなど、懸命の復旧作業が続いていた。

そして20日20時に、関電公式アカウントは台風21号による停電からの完全復旧を果たしたと報告し、工事にあたった人々や支援を受けた電力各社への感謝を伝えた。

停電の原因は台風の強風による送電設備の倒壊や破損が多い。工事の難しい山間部でも復旧につとめた関電に、改めて感謝のリプライが多数寄せられた。

ツイッターユーザーの間では、今回の被害で電気が当たり前に使えることのありがたさを実感し、また「お客様にはご不便をおかけし、大変申し訳ございませんでした」という関電のツイートを気遣う声も多かった。関電がていねいに発信してきた復旧状況や、現場の画像に写る作業員の皆さんの姿に多くの人が心打たれた様子だった。

最後に関電は、「原点である『power with heart』を心に灯し、まごころと熱意を込めたサービスで、お客さまや社会の「力」になれるよう精一杯努めてまいります」との決意を伝えて復旧に関する一連のツイートを締めくくっていた。