小林悠(撮影:岸本勉/PICSPORT)

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11日、日本代表は吹田スタジアムでコスタリカと対戦し、3-0と快勝した。森保一監督の初陣にFWとして先発した小林悠は68分までプレー。得点こそ記録できなかったが、初めて組んだとは思えないコンビネーションプレーを随所に見せた。

「すごく流動的にやれてたので、それは今までよりも相手にとって嫌だったんじゃないかと思います」

「周りを生かしてあげようという気持ちだったんじゃないですけど、周りは本当にいい動きをしてくれて、自分がどちらかというとアシスト側に回ることが増えて、新しい自分を出せたのかと思います」

「自分の動きをしっかり見てくれていた場面もかなりありました。今後の修正点としてはクロスへの入り方だと思います。(中島)翔哉からのクロスに合わなかった場面もありましたし、クロスが上がる瞬間にDFと重なって行きたいところに行けなかったこともありました。それは翔哉に謝りましたよ」

反省の弁を述べつつも、表情は明るい。チームとしても自分としても手応えはあったのだろう。

「手応えは……正直、楽しかったです」。小林はそう言うと笑みをこぼした。

「やっていてすごくたのしかったです。練習からすごく。足下にいいクサビも入って、そのときのフォローがすごく早いので、落としてまたすぐ動き直すのもできるし。すごくやりやすかったです」

小林はまるで川崎でプレーしているときのような感想を述べた。そう感じたのなら、小林の微笑みも当然だろう。

最後に気になっていたことを質問してみた。今回の日本代表の背番号で小林は川崎の11番ではなく13番をつけた。年齢を考えると自分の好みを主張できそうなものなのだが、遠慮したのではないか。

そう聞かれた小林は大笑いしながら「譲ってないです。たまたまです。何番でもいいですから!」。そう答えると満足感で一杯の顔をしてミックスゾーンを去って行った。

【森雅史/日本蹴球合同会社】

小林悠

(撮影:岸本勉/PICSPORT)