本田不在のメルボルン・V撃破! 2得点の“もう一人の日本人選手”に称賛「スポットライトを奪った」
APIA所属の関谷祐がFFAカップ・ベスト16で2得点の大活躍
MF本田圭佑のメルボルン・ビクトリー加入で沸くオーストラリアで、“もう一人の日本人選手”がスポットライトを奪った。
21日の国内カップ戦FFAカップ・ベスト16で1部メルボルン・ビクトリーと2部APIAライカールト・タイガースが対戦。APIA所属のFW関谷祐が2ゴールを挙げる活躍で3-2の勝利に貢献し、現地メディアは「ホンダは不在だったが、他の日本人選手がショーのスポットライトを奪った」と報じている。
注目の本田はベンチ外でオーストラリアデビューはお預けとなったが、この一戦では“もう一人の日本人選手”がスタメンに名を連ねた。それが湘南ベルマーレユース出身で、2016年からAPIAでプレーする関谷だ。
2部リーグにあたるナショナル・プレミアリーグ・ニューサウスウェールズのAPIAで今季20試合10得点を記録する25歳は、前半9分にいきなり魅せた。ドリブル突破で右サイドを駆け上がってペナルティーエリア内に侵入すると、相手マーカーの寄せが甘いと見るや右足を一閃。対角線上に放ったグラウンダーのシュートは、GKの手の先をすり抜けると左ポストをかすめてゴールに吸い込まれた。
大会公式ツイッターは「ワォォ! APIAライカールトが先制!」と動画付きで速報。衛星放送「FOXスポーツ」のサッカー専門ツイッターも「会心の一撃! セキヤがAリーグ王者を打ち砕く」とセンセーショナルに伝えた。
「セキヤがFFAカップで主役になる」
関谷は後半2分にこの日2点目もマーク。その後、APIAは同点に追いつかれたが、後半35分にセットプレーから決勝ゴールを奪い、3-2でベスト8進出の大金星を挙げた。
オーストラリアメディアの「Bega District News」は、「セキヤがFFAカップで主役になる」と特集。「ホンダは不在だったが、他の日本人選手がショーのスポットライトを奪った。タスク・セキヤは準々決勝進出を懸けたスリリングな打ち合いで、前後半にゴールを決めた」と称えた。また、記事では関谷がサッカーをする傍ら、シドニー・オペラハウスでアルバイトを行っていることも紹介している。
“日本人対決”実現とはならなかったが、日本人選手「Tasuku Sekiya」の名がオーストラリアの人々の記憶に刻まれるゲームとなった。
(Football ZONE web編集部)