パク・ヒョンシク(左)、チャン・ドンゴン(右) 撮影/キム・ジヒョン

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 原作の米国ドラマは、英国王室のヘンリー王子と結婚したメーガン妃が出演していたことでも知られている『SUITS/スーツ』。イケメン敏腕弁護士と型破りな天才若手弁護士の活躍を描く、世界初の韓国版リメークには、本国を代表する新旧二枚目スターが見事に顔をそろえた。

【写真】シックなソロカットも!

チャン・ドンゴン(以下ドンゴン)「ヒョンシクさんは、明るく前向きで演じたコ・ヨヌというキャラクターとほとんど同じでした。性格的にも似ていて、記憶力抜群の天才で……」

パク・ヒョンシク(以下ヒョンシク)「あ〜! 天才という部分は、省いてください(笑)」

ドンゴン「じゃあ、そこは省いて……(ふたり爆笑)、でも、そのくらい自分が演じる役柄に近づく能力に長けていました。本当にヨヌというキャラクターをうまく作り上げていたと思います」

ヒョンシク「ドンゴン先輩はじっと座っているだけでもチェ・ガンソク弁護士に見えました。近寄りがたいほどカリスマ性にあふれているのに、ユーモアがあり人間的な温かさも感じて。僕だけじゃなく、出演した俳優のほとんどが実際の性格と役柄がとても似ているのが魅力。これはキャスティングした方がすごいですよね(笑)」

 ドラマの見どころは、何といってもスタイル抜群なふたりの素敵すぎるスーツ姿。特にチャン・ドンゴンは人気紳士服ブランドのモデルを長年務めたほど、韓国男性にとっては憧れの存在。

ドンゴン「同じスーツとはいえ僕とヒョンシクさんではスタイルが違います。僕は中にベストまで着ているクラシックなスリーピース。ヒョンシクさんはいつもスニーカーをはいたカジュアルなスタイルです。僕が着たようなクラシックなスーツを格好よく着こなすには、身体にピッタリ合ったフィット感。そして小物が重要なんですよ。チーフやネクタイピンなどに気を遣うといいんです」

ヒョンシク「僕の場合は、ストーリーに合わせてだんだんとスーツが変わっていきます。最初のほうは、お金もないのに高そうなスーツを着ていると視聴者にバレちゃうので (笑)、ズボンの幅も太めで身体に合ってないもの。ドンゴン先輩が演じるチェ弁護士に“なんだその服は”とクレジットカードを渡されて服を買いに行ったりして、物語が進むにつれて僕もスタイリッシュで上質なスーツを着るようになるんです。微妙な違いですけど、気をつけて見ていただくと面白いと思います」

 原作ドラマはシーズン8まで放送され人気を継続中。好評だった韓国版も、視聴者たちは早くもシーズン2の制作を望んでいるという。

ドンゴン「僕のみならず、ほかの俳優たちもシーズン2ができたらいいなと思っているはずですが、スケジュール調整など現実的に解決しないといけないこともあるので……。

 でも、気持ちのうえでは、また演じられたらいいなと思っています」

ヒョンシク「確実に“待っていてください!”とは言えないですけど(笑)、前向きにやっていけば、またみんなと会えるんじゃないかな? と期待しています!」

仲よすぎて困った!

 難しい法律用語満載のセリフを一緒に練習するなど、撮影を通して実の兄弟のように親しくなれたというふたり。ドンゴンは「ふだん現場では静かにしているほうだけど、今回は明るい雰囲気もあって、冗談もたくさん言ったりして楽しく撮影できました」とのこと。ヒョンシクは「本当は先輩とめちゃくちゃ仲いいのに、序盤はストーリー上、それを表現したくてもできなかったんです! 監督に“後で仲よくなれるから我慢しろ”って、よく言われていたんですよ(笑)」と悔しがっていた。ドンゴンは「これからもしょっちゅう会って食事をしたり、一緒に旅行とかしたいよね」とニッコリ。ふたりの固い絆は今後も続きそう。

<プロフィール>
チャン・ドンゴン(46)◎1972年3月7日生まれ。’92年MBC専属タレントオーディションに合格し、ドラマ『われらの天国』で一躍青春スターに。’00年のドラマ『イヴのすべて』は韓流ブーム前の’02年に日本で放送されファンを獲得。元祖韓流四天王のひとりになった。新ドラマ『アスダル年代記(仮題)』が来年放送予定。

パク・ヒョンシク(26)◎1991年11月16日生まれ。’10年にボーイズグループZE:Aのメンバーとしてデビュー。’14年のホームドラマ『家族なのにどうして〜ぼくらの恋日記〜』でKBS演技大賞新人賞とベストカップル賞を受賞。以降も『花郎〈ファラン〉』『力の強い女 ト・ボンスン』など出演作を軒並みヒットさせている。

<出演情報>
韓国ドラマ『SUITS/スーツ』【全16話】
WOWOWにて日本初放送/8月10日(金)スタート 
毎週金曜夜7時〜(2話ずつ放送)
[第1話無料放送]

<取材・文/さいきいずみ>