ゾラニ・テテの挑戦を受けた井上尚弥【写真:Getty Images】

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3階級制覇の井上、史上最速KOのWBO王者テテがWBSSで対戦熱望「すぐに会おう」

 ボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ(大田区総合体育館)は25日、元世界2階級王者で同級2位の井上尚弥(大橋)が正規王者のジェイミー・マクドネル(英国)に1回1分52秒でTKO勝ち。国内最速となる16戦目での3階級制覇の偉業を見事に果たした。超高額賞金の一大イベント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」への参戦を表明した井上に対し、同じく参戦の決まっている“11秒KO男”が挑戦状を叩きつけている。

 10年間無敗を誇ったマクドネルを、112秒で撃破した井上。すでに正式オファーが届いていたWBSS参戦をリング上で正式表明した。

 WBSSとは昨年9月にスタートしたボクシング界の一大イベント。第1回大会ではクルーザー級とスーパーミドル級の8選手がエントリー。賞金総額5000万ドル(約53億円)というトーナメント形式で最強王者を争っている。そして、今年の第2回大会はバンタム級の新設が発表されている。

 組み合わせは決まっていないが、すでに優勝候補に名前も挙がる「The Monster」に早くもWBSSの舞台で挑戦状を叩きつけた男がいる。WBO世界バンタム級王者ゾラニ・テテ(南アフリカ)だ。

「おめでとう、ナオヤ・イノウエ。我々のファイトを、オレは待ち切れない! すぐに会おう」

井上に叩きつけた挑戦状、海外ファンも興奮「ボクシング界最高のファイト」

 井上の勝利後、自身のツイッターで3階級制覇を祝福し、自身の参戦が発表されているWBSSでの直接対決を熱望。組み合わせ決定前の時点で、果敢に挑戦状を送った格好だ。

 テテは昨年11月18日にベルファストで行われた同級3位のシボニソ・ゴニャ(南アフリカ)戦でタイトル戦史上最速の初回11秒KO勝ちを収め、アフリカの王者は世界にその名を知らしめていた。 

 世界のファンも最強のモンスター対11秒KO男の夢の対決に大興奮となっている。

「現時点のボクシング界で最高のファイトの一つだ」
「あなたとナオヤの戦争に辛抱できません」
「テテとイノウエの決勝希望」
「夢のようなファイナルだ」
「このファイトはアメージングになるだろう」

 最高の舞台で井上の統一戦が実現することを待ち望む声で、ツイッター上は盛り上がっていた。(THE ANSWER編集部)