CBS MarketWatchよると、18日の米株式市場は、前日に発表されたIBMの好決算に加え、18日朝方に発表された3Mの第3四半期決算が市場予想を上回るなど企業の好業績が相次ぎ、相場の押し上げ材料となったものの、労働省が同日発表した9月のPPI（生産者物価指数)が、エネルギー価格の上昇を受けて前月比1.9％上昇と、単月で31年ぶりの大幅な上昇となったことから、利上げ観測が強まり、上値が抑えられた。ダウ平均株価指数は、前日比62.84ドル（0.6％）安の1万0285.26ドルと反落して引けた。

　　一方、ハイテク株のウェートが高いナスダック総合株価指数は14.3ポイント（0.7％）安の2056.00と反落、S&P500株価指数も11.96ポイント（1.0％）安の1178.14と反落して引けた。

　　個別銘柄の動きでは、市場予想を上回る第3四半期決算を発表した複合企業大手の3Mは、前日比3.1％高の74.71ドルとなり、また、米航空機エンジン大手のユナイテッド・テクノロジーズは、市場予想を上回る第3四半期決算を発表し、2005年の業績見通しを上方修正したものの、反応薄で、同2.3％安の49.95ドルで引けた。また、米石油大手エクソンモービルは、午後1時ごろに同社株式245万株が1株当たり57ドルで大量に売られたことを受け、結局、前日比4.3％安の56.30ドルとなり、4カ月ぶりの安値で引けた。

　　また、米ヘルスケア用品大手のJ&J（ジョンソン・エンド・ジョンソン）は、第3四半期決算で最終利益が市場予想を上回ったものの、売り上げが振るわなかったことから前日比3セント安となり、ほぼ変わらずの62.97ドルで引けた。J&Jが買収することで同意している米心臓ペースメーカー大手ガイダントは、製品欠陥が相次いで明らかになる中で、同11.4％安の64.10ドルで引けた。【了】