CBS MarketWatchによると、17日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、カリブ海で発生した熱帯性低気圧「ウィルマ」が、今後、勢力を強めてハリケーンに発達し、石油精製施設の集中するメキシコ湾岸に接近する可能性が指摘されたことから、石油の需要逼迫（ひっぱく）懸念が高まって買われ、前週末比1.73ドル（2.8％）高の1バレル＝64.36ドルと反発し、2週間ぶりの高値で引けた。

OPEC（石油輸出国機構）は17日、2005年の2006年の世界の石油需要予測をそれぞれ下方修正したが、市場の反応は薄かった。それによると、2005年は前回予想から日量20万バレル減、2006年は同40万バレル減となっている。

　　ガソリン11月物は、前週末比6.67セント（3.8％）高の1ガロン＝1.8153ドルと反発、また暖房油も、同3.33セント（1.7％）高の1ガロン＝1.9833ドルと反発して引けた。【了】