iPhoneアプリ即死バグを修正、アップルがiOS / macOS / watchOSをアップデート
アップルが iOS 11.2.6アップデートの配信を開始しました。主な内容は「特定の文字列を使用するとAppがクラッシュする問題の修正」。

iPhoneアプリを即死させる魔の文字として話題になった、特定の合字を表示するだけでアプリが落ちてしまい、場合によっては再起動ループで使用不能になってしまったバグの修正です。

iOSと同時に、macOS / watchOSでも同じバグの修正アップデートを配信しています。

iPhone を殺す文字として最初に話題になったのは、インドで使われるテルグ語のこの文字列。見慣れないと何文字なのかすら分かりませんが、計算機の中身的にはユニコードで5文字からなる合字+制御文字+記号です。

その後の検証ではテルグ文字に限らず、文字の要素を組み合わせて合字を作るブラーフミー系文字で、制御文字を含む特定の並び方の条件で発生することが分かっていました。

詳しいクラッシュの原因は不明。しかし表示のタイミングで落ちることと、問題の文字(列)が自然な書き方のルールでは意味がない不自然な並びであることから、OSが合字のレンダリングを解釈する際に想定外の組み合わせでオーバーフローをおこしたのでは、と考えられています。

iPhoneを2文字で落とすバグ、送られると多数のアプリが利用不能に


ウェブサイトやコメントにいたずらで書かれれば表示した途端に落ちてしまい、純正の iMessage を含むメッセージングアプリで送りつけられると、落ちたあと再びアプリを開こうとしても履歴を表示しようとした瞬間にまた落ちて使えなくなるという、困った現象が置きていました。

多くの場合、この文字を目で確認する前に落ちてしまうため、「最近なんだか分からないけどアプリが使えない、動画が見られない(コメント欄に書かれている)」などの場合、アップデートで解決するかもしれません。



11.2.6 ではアプリを殺す文字バグのほか、サードパーティアプリがアクセサリに接続でない現象も修正されています。