AFX通信によると、ブラジル政府は7日、拡大する中国からの輸入品による国内市場への影響を緩和するために、輸入規制を導入した。政府の官報によると、この輸入規制は数量基準で増加した場合や、特定市場を乱すような状況がみられる場合に発動される。現在、両国間の貿易で繊維や靴製品が摩擦に発展する可能性があるとみられている。中国の貿易摩擦問題は、これまで欧米など先進国との間で激しい応酬が繰り広げられているが、新興市場の間でも摩擦の芽が大きくなっている。

　　一方、ブラジルは前日6日、米国政府が自国の綿業者に補助金を拠出している問題で、米国に経済制裁を課すことを承認するよう国際貿易機関（WTO）に求めた。この問題については、今月18日の紛争処理小委員会（パネル）で議論される予定。　【了】