パチューカで結果を出す本田 photo/Getty Images

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本田圭佑にとって2017年は苦しい1年だった。ミランで出場機会が得られない状況は変わらず、それが響いて2010南アフリカワールドカップ以降不動の存在だった日本代表メンバーから漏れる事態にまでなった。

このまま本田の代表キャリアが終わってしまうのではとの懸念もあったが、2018年は逆襲の1年となるかもしれない。昨夏に移籍したメキシコのパチューカで状態を確実に上げてきているからだ。特に本田の存在が際立ち始めたのは昨年12月のクラブワールドカップで、本田は延長戦を含む120分間でも十分に戦える状態にあることを証明。パフォーマンスの内容も見事で、攻撃陣をコントロールする存在だった。

その良い流れは2018年に入ってからも続いており、直接フリーキックを叩き込むなど頻繁に得点に絡んでいる。メキシコ版『MARCA』も2018年に入ってからの本田を絶賛しており、マーケティング目的の獲得ではなかったと伝えている。

後期リーグに入ってからは3得点3アシストとフル回転で、同メディアは指揮官ディエゴ・アロンソの11人の中で不動の存在になっていると主張。メキシコの地で長くプレイできると能力を称賛している。ロシアワールドカップ終了後も本田がパチューカに留まるかは分からないが、メキシコは本田の残留を歓迎することだろう。

今の状態ならば日本代表で再びスタメンを確保することも不可能ではないはずで、どんよりとしていた2017年とは景色が大きく異なっている。ワールドカップイヤーの2018年、本田が改めて自身の価値を証明するには最適な年と言えるだろう。