2018年に福岡で国公立大学の受験を予定している大学生に、再度試練が訪れた。2017年に引き続き、大規模なコンサート2件と日程が被ってしまっており、宿泊施設の不足が予測されるためだ。

更に、これまた17年と同様に薬剤師の試験も同日程で行われるため、宿泊場所の争奪戦は非常に激しくなる。

市内ホテル・旅館の定員数は?

18年の国公立大学の一般入試前期の日程は、2月25日(日)と26日(月)で、福岡県を含む全国の9都府県で行われる薬剤師国家試験も同じ日程で行われる。

それだけなら特に問題は無いのだが、2月24日、25日にはEXILEがマリンメッセ福岡で、芸能界引退を控えた安室奈美恵さんもまた福岡ヤフオク!ドームでのコンサートを予定しているのだ。

受験生に迫る試練?(画像はイメージ。keyakiさん撮影。flickrより)

それぞれの施設の公式サイトによると、マリンメッセ福岡は1万5000人、ヤフオク!ドームは約3万8000人が収容可能な大規模な会場だ。EXILE、安室奈美恵の両者はともに高い人気を誇っているため、どちらもソールドアウトになる可能性は高い。

となると、5万人以上が福岡市内に集まることになるわけだが、福岡市が公表している観光統計(2015年版、17年3月発表)によると、市内にある198軒のホテル・旅館の定員数は約3万8000人で、簡易宿泊施設を含めても約4万1000人となっている。

コンサート参加者すべてが市内で宿を取るわけではないが、通常の旅行者なども含めると、受験生が会場へのアクセスの良い宿泊先を確保するのは非常に難しくなりそうだ。現に、予約サイトではすでに残り部屋数わずかとなっているホテルも少なくない。

17年2月の前期試験の際も、三代目J Soul Brothers(ヤフオク!ドーム)とRADWIMPS(マリンメッセ福岡)のコンサートが重なり宿泊施設が不足し、大きな話題となった。JR九州が社員寮を無料で貸し出すなどの対策が行われたが、今回は果たして......。