「ガチャに課金」もこなす未来型自販機、その正体は? DyDoが開発
飲料メーカーのダイドーは、Bluetoothでスマートフォンと通信する"未来型"自動販売機「Smile STAND」の新サービスを開始します。

「Smile STAND」は、Bluetooth通信機能を備える自動販売機です。飲料購入時にスマホをかざすことで、ポイントを入手できます。貯まったポイントは飲料購入のほか、「楽天スーパーポイント」や「スクエニポイント」、「LINEギフトコード」などに交換することもできます。

開発の背景には「若者の自販機離れ」があるといいます。コンビニやスーパーの出店数増加により、「幼い頃からコンビニで飲料を買うことに慣れた若年層は、自販機を使わなくなっている」(担当者)といい、20〜30代の顧客の獲得が課題に。そこで若年層の認知が高いスマホに着目し、2016年4月に誕生したのが、このSmile STANDというわけです。

専用アプリをインストールしたスマホを自販機にタップすると


飲料購入ポイントがゲットできる

自販機がスマホゲームと連携


そんなダイドーは、「Smile STAND」の新サービスを開始します。



ゲーム会社のSNKと連携し、飲料メーカーとしては国内初となる、スマホ向けのゲームアプリを2017年9月にリリース。未来型自販機のSmile STANDと連携し、飲料購入ポイントをゲームコインに交換したり、そのコインでゲーム内のガチャを回すこともできるといいます。

「キャラクターの強化アイテムには、当社飲料を使用。キャラクターを自分好みに育成しながら、全国47都道府県のステージを巡り、ボスを倒すシナリオモードを用意します(中略)ゲーム内でもポイントを獲得できますが、日常的に自販機を利用し、飲料購入によってためたポイントでさらにゲームを楽しむというサイクルを提供していきます」


自販機とスマホゲームの連携が、若年層を取り込む新たな施策だという

また、自販機にかざしたスマホに情報発信するサービスも提供します。これは、リクルートライフスタイル社と提携し、自販機1キロ圏内にあるホットペッパーグルメ、およびホットペーパービューティーの掲載店のクーポンなどをスマホのアプリ内に配信するというもの。

担当者は「自販機からの情報発信によって、お客様の生活圏に新たな幅をもたせることがで、日々の生活圏を拡充することができます」と語るほか、広告配信による新たな収益源の創出も狙っているといいます。



なおSmile STANDのスマホ連携サービスを利用するには、スマホに専用アプリをインストールする必要があります。Smile STANDはサービス開始1周年を迎えますが、専用アプリのダウンロード数やアクティブユーザー数は「非公開」(担当者)とのことです。