東桜学館高等学校(山形)
■特色ある教育 明治37年に私立楯岡女学会として創設された、山形県立東桜学館高校。キャリア教育、総合的な学習の時間、理数教育、国際理解と外国語教育、道徳・体育・健康教育を特色ある教育としている。また、運動部・文化部ともに多くの部活動があり、活発な活動を続けている。
■ウリは全員野球 1年生12名・2年生7名・3年生9名の計28名で活動中の東桜学館野球部。チームのウリは「全員野球」。突出した選手がいないことや、3年生が9人なところから、意識付けをしているようだ。 オフシーズンには、選手個人が小・中学校の母校へ戻り、「手本・見本」となるように活動を続けた。「様々な人の思いを感じたり、自分を見つめ直すことができ、成長できた」と後藤 友亮主将。しかし、一冬越え、迎えた春季地区大会決勝戦の新庄北との一戦。先制され、雰囲気も悪い中、3年生の甘さや弱さが出てしまったという。悔しい思いをした春の悔しさを胸に、夏に向け練習する東桜学館。目標は、「成長した理想の姿になっていること」だ。
■期待を寄せる選手は? この1年間で活躍してきた選手に後藤主将は林 勇汐朗の名を挙げた。「秋からエースとして、どんな状況でもマウンドを任せられる投手です」と林に対し信頼を寄せている。また、夏のキーマンには、高橋 幹央と齋藤 陸を指名。さらに菅野 颯には「雰囲気を変えて、盛り上げてほしい」と期待を寄せた。
■先につながる何かを得る夏に 現在、東桜学館は平日練習で個人練習を取り入れている。そのことにより「一人ひとりに必要なものを自ら考え、短時間で密度の濃い時間を過ごせています」と後藤主将は話す。最後の夏に向け、「野球人生の1つの区切りとして、先につながる何かを得られる夏にしたい」とコメント。加えて「これまで支えてきてくれた人たちに強いものを感じてもらえるようにしたいです」と恩返しを誓った。
これからの人生の出発点となるようにここからは林 勇汐朗投手(3年)と菅野 颯内野手(3年)にお話を伺いました。
Q.夏に向けて見つかった課題を教えてください
林:走者を背負った時の投球です。四球を多く出してしまうので夏までに修正したいです。菅野:変化球の対応など、打撃に関するものが多いです。
Q.ここまで振り返って高校野球で一番思い出に残っていることは何ですか?
林:春2回戦・山形電波工戦の最終回に無死二、三塁のピンチを凌いだことです!菅野:春2回戦・山形電波工戦で決勝適時二塁打を放ったことです!
Q. 夏にここを見てほしいというところは何ですか?
林:自信のあるストレートで三振を奪うところです!菅野:全力プレーを見てほしいです!
Q.このチームの好きなところと、他のチームに負けていないところは?
林:個人練習時間が長いので、足りないところを練習できるところです!菅野:(3年生が9人であることから)幸運なところです!
Q. この夏はこんな夏にする!という意気込みをお願いします!
林:1日でも長い夏にするとともに、秋から成長した姿を見せます!菅野:人生の集大成とともに、これからの人生の出発点となるよう、さらに成長できる夏にします!
林投手・菅野選手、ありがとうございました!
強く・熱い「宝物」を手に入れようここからは戸田 怜部長にお話を伺いました。
Q. 新チームが始まってからどんなチームを作り上げてきましたか?またこのチームの強みも教えてください。
新チーム以降、9人の3年生にこだわってチーム作りをしてきました。技術的な面はもちろん、精神的に成長して「大人」のチームになることがカギでした。夏の大会も、きっとカギになることだと思います。
Q. 夏に向けて3年生と部員たちにメッセージをお願いします!
とことん自分たちのために野球をやり切ろう!高校野球で得るものは、一生の「宝物」であり、今後支えてくれるものになります。できるだけ多くの、今よりもさらに強く、熱い「宝物」を、苦楽を共にしてきた仲間と手に入れよう!
戸田部長、そして東桜学館野球部の皆様、ありがとうございました!
今年も大好評!【僕らの熱い夏 特設ページ】各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!