クラブワーストまであとひとつ。インテルの不振が止まらない。復活が求められる来季に向け、クラブは動いている。だが、そのプロジェクトに長友佑都の名前はないようだ。

7日のジェノア戦で0-1と敗れたインテルは、ここ7試合で2分け5敗と絶不調。イタリアメディアによると、セリエA創設以降のクラブワースト記録となる8戦白星なしまであと1試合と迫った。

ライバルのミランが「お付き合い」して勝ち点を積み重ねられていないこともあり、ヨーロッパリーグ出場の可能性を残しているインテルだが、首位ユヴェントスに勝ち点29差、2位ローマに同22差の7位という屈辱的な状況にある。

当然、ステファノ・ピオリ現監督が来季も続投する可能性はほぼ消滅。昨夏クラブを買収した蘇寧グループは、新指揮官としてチェルシーのアントニオ・コンテ監督やアトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督といったビッグネームを招へいしようとしている。

一方で、チームの再編も不可避だ。補強については、新監督が決まるのを待つ必要がある。だが、現有戦力を維持するか、放出するかの方針は、固まりつつあるようだ。


イタリア『スカイ・スポーツ』によると、キャプテンのマウロ・イカルディを筆頭に、今季大金を投じて獲得したジョアン・マリオやロベルト・ガリアルディーニ、そして絶対的な守護神であるサミル・ハンダノビッチは「残留確定」のようだ。

また、イヴァン・ペリシッチやミランダといった攻守の要は、主力ではあるものの、条件次第で放出される可能性があるかもしれないという。つまり、彼らの未来は「不透明」ということだ。

一方で、少なくとも5選手はほぼ確実に退団することになるという。中でも、マルセロ・ブロゾビッチ、ジェイソン・ムリージョ、そして長友は「すでに別れが確実」とのことだ。

2011年冬の加入から6年が過ぎた長友。1月に結婚し、平愛梨夫人とのイタリア生活も始めたが、ミラノを去る日が近づきつつあるのかもしれない。