「悪童」として知られるニースFWマリオ・バロテッリが、酒井宏樹が所属するマルセイユに移籍するかもしれない。『フランス・フットボール』の報道をイタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が伝えた。

バロテッリは7日のリーグアン第36節でマルセイユと敵地で対戦。チームは1-2と敗れたものの、自身は一時同点となるゴールを決めた。

近年はリヴァプールやミランで苦しんできたバロテッリだが、今季加入したニースで復活。リーグアンで22試合に出場し、シーズン自己ベストとなる15ゴールをマークしている。


バロテッリはフランスでのデビュー戦となった前半戦でのマルセイユ戦でも2ゴールをマークし、チームを3-2の勝利に導いている。マルセイユと縁があるのかもしれない。

報道によると、リュディ・ガルシア監督率いるマルセイユは、バロテッリの獲得にも関心を寄せているという。アメリカ資本となり、復権を目指しているマルセイユは、ストライカー加入を望んでいる。

年俸450万ユーロ(約5億6000万円)と“割高”なバロテッリだが、ニースとの契約は今季まで。大金を投じて躍進を目指しているマルセイユにとっては絶好のタイミングだ。『フランス・フットボール』は、バロテッリの性格もマルセイユ向きと伝えている。

だが、来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得したニースも、バロテッリをやすやすと手放しはしないだろう。以前はバロテッリに懐疑的な見方も示していたリュシアン・ファーヴル監督も、今では「もっと一緒に働くのは悪くない」と残留を望んでいる。