47年目初のTVアニメ化「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド〜機動救急警察〜」の背景
毎月第3土曜はトミカの日!
今月の「トミカの日」である4月15日(土)、トミカシリーズ初のアニメーションとなる『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド〜機動救急警察〜』(am7:00〜)がTBS系列でスタートする。みんなのマイカー、ともいうべき玩具の「トミカ」と完全連動。車から変形した3機のスーパーヒーロー「ドライブヘッド」が、街を脅かす災害や事件に立ち向かう姿を描く作品だ。
その見どころ、トミカだからこそできることについて、TBSの映画・アニメ事業部:渡辺信也さんと、タカラトミーのトミカ企画部:吉原有也さんに聞いた。
───トミカの第1号車が発売されたのが1970年。47年目にして初のTVアニメ化、というのは意外な気もします。なぜ今、TVアニメ化を?
トミカ・吉原 未来都市における救急・警察・消防・建築など、働く車に特化した「トミカハイパーシリーズ」を発売し始めたのが2006年。その10周年記念商品して、「見た目はロボットだけど頭は車」という、トミカのエッセンスを残した『ドライブヘッド』の前身となるシリーズを発売したところ、おかげ様でご好評いただきました。そのシリーズを元にアニメ企画を立ち上げようということになり、今回のプロジェクトの舵を切ることになりました。
TBS・渡辺 この企画を聞いて僕が面白いな、と思ったのは、ロボットものなのに「vs.ロボット」の対決をメインで描くのではなく、警察・消防・救急の特性を活かして開発された機体が災害や事故現場のレスキューで活躍するという設定です。街の平和を守るための「働くロボットたち」というのがすごく素敵だなと思いました。
トミカ・吉原 警察・消防・救急車両は子どもたちにいつも人気ですし、車両の特徴から興味を持つお子さんもいれば、赤が好き・青が好き、と色から入ってくるお子さんもいます。今回のアニメの舞台は近未来。おなじみの警察・消防・救急車両がどんなデザインで、どんな働き方・活躍をするのか、という部分からも、興味を持っていただけるのかなと思っています。
TBS・渡辺 そうですよね。トミカさんは長年、実際の車をミニカーにして、子供たちに愛される玩具にしてこられた。ドライブヘッドもそのトミカシリーズの一つなので、子どもたちに「未来にはこんなカッコよくロボットに変型する車ができるかもしれない」というリアリティを感じてもらえると思っています。だから、今回のアニメの中では、今の日常と地続きになっている事件や、実際に起きそうな災害を意識して描いています。事件や災害の規模が大きすぎて普通のパトカーや消防車、救急車じゃ手に負えないから、ドライブヘッドが活躍する、というストーリーを毎週展開していきます。
───では、いわゆるロボットアニメのように「悪と戦う」というよりは、事件・事故・災害を扱っていくと。
TBS・渡辺 はい。シリーズ前半はその予定です。監督や脚本家も、当初は「毎回、実際に起こりそうな事件・事故を考えるのは大変ですね」と仰っていたのですが、我々が生きる日常と地続きの物語である、ということにだんだん手応えも感じてくれています。僕も普通のロボットものでは出来ないアニメが産まれそうだな、と凄く楽しみにしています。
───トミカといえば、塗装が本物の車と同じ焼付け塗装であったり、精巧なサスペンション機能を再現したりと、子供の玩具であっても「本物志向」であることが人気商品であり続ける理由のひとつかと思います。同様に、今回のアニメ化、それに伴う商品化にあたって、トミカらしさを追求した部分はどんな点でしょうか。
トミカ・吉原 本物志向とは少しズレるかもしれませんが、商品化で意識したのは“稼働域の高さによる再現性”です。ロボット玩具って稼働域に制限があることがよくあります。でも今回は、アニメで出てくる動き・ポージングはできるだけ再現できるように、特に手・足の稼働域にはこだわりました。そしてもうひとつが、「カーフォーム」という基地から出動する際の車型から、二足歩行の人型である「ウォーカービークル」への“変形のしやすさ”ですね。簡単すぎず、難しすぎず。しっかりお子さんが遊びやすいものに、という部分は特に気を配っています。
───そしてもうひとつ。トミカといえば、お子さんも大好きですが、世のお父さんのほとんどが通り過ぎていった玩具である、という特徴があるかと思います。
トミカ・吉原 親子で一緒に遊んで欲しい!と思っておりますので、その意味でも、先程も挙げた稼働域の広さでいろんなポージングが取れることで大人も子供も楽しんで頂けるかと思っています。また、デザインに関しても「王道ロボット」というところを目指しました。ここ最近、いわゆる「子供向け王道ロボット作品」ってあまりなかったと思いますので、その部分で昔ロボット作品に親しまれていた大人からもご支持をいただけたり、注目していただけると嬉しいなと思っています。
───ロボットの頭が車、というデザインも斬新ですよね。
トミカ・吉原 トミカの象徴的なところを残しつつ、ロボットにするためにはどうすればいいのか。トミカとしてはずっとロボットものを作ってきたわけではありませんので、「こんなのトミカじゃない!」と思われないようにしながら、これまでのエッセンスをいかに残すかに苦心しました。
TBS・渡辺 やっぱり親子で見ていただきたいアニメです。「小学5年生の少年・少女たちがロボットを操って街の平和を守る」という夢ある物語ですので、お子さんたちが登場キャラクターに憧れてくれたらと思っています。彼らの活躍を通して、「将来、人を守る仕事に就きたいな」とか、「友だち助けるって大事なことだな」という、普遍的なことを感じていただけたら嬉しいですね。アニメを見ながらお父さんやお母さんとも、そんなことを語り合えるような作品にしていきたいと思います。
アニメ公開に先立って、オープニング主題歌「ワチャ-ガチャ!」を歌うSUPER★DRAGONもさまざまなイベントで歌を披露。アニメスタートに向けての推進役を担っている。
彼らは全員、十代。その、まだまだ短い自分史においてもトミカの影響力は大きかった、と口々に語る。
「毎日遊んでた」「小さい頃からトミカが大好き」「ランボルギーニのトミカをお父さんに買ってもらって、ずっと宝物にしてきた」「あのトミカが進化しすぎて……半端ないです。これで世界を救って欲しい」etc.……子供も大人も、同じ土俵で楽しめる玩具トミカがアニメになってどんな物語を描いていくのか。毎週土曜あさ7時は、『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド〜機動救急警察〜』でゴーレスキュー!
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(オグマナオト)
今月の「トミカの日」である4月15日(土)、トミカシリーズ初のアニメーションとなる『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド〜機動救急警察〜』(am7:00〜)がTBS系列でスタートする。みんなのマイカー、ともいうべき玩具の「トミカ」と完全連動。車から変形した3機のスーパーヒーロー「ドライブヘッド」が、街を脅かす災害や事件に立ち向かう姿を描く作品だ。
その見どころ、トミカだからこそできることについて、TBSの映画・アニメ事業部:渡辺信也さんと、タカラトミーのトミカ企画部:吉原有也さんに聞いた。
「vs.ロボット」じゃない「働くロボットアニメ」
───トミカの第1号車が発売されたのが1970年。47年目にして初のTVアニメ化、というのは意外な気もします。なぜ今、TVアニメ化を?
トミカ・吉原 未来都市における救急・警察・消防・建築など、働く車に特化した「トミカハイパーシリーズ」を発売し始めたのが2006年。その10周年記念商品して、「見た目はロボットだけど頭は車」という、トミカのエッセンスを残した『ドライブヘッド』の前身となるシリーズを発売したところ、おかげ様でご好評いただきました。そのシリーズを元にアニメ企画を立ち上げようということになり、今回のプロジェクトの舵を切ることになりました。
TBS・渡辺 この企画を聞いて僕が面白いな、と思ったのは、ロボットものなのに「vs.ロボット」の対決をメインで描くのではなく、警察・消防・救急の特性を活かして開発された機体が災害や事故現場のレスキューで活躍するという設定です。街の平和を守るための「働くロボットたち」というのがすごく素敵だなと思いました。
トミカ・吉原 警察・消防・救急車両は子どもたちにいつも人気ですし、車両の特徴から興味を持つお子さんもいれば、赤が好き・青が好き、と色から入ってくるお子さんもいます。今回のアニメの舞台は近未来。おなじみの警察・消防・救急車両がどんなデザインで、どんな働き方・活躍をするのか、という部分からも、興味を持っていただけるのかなと思っています。
TBS・渡辺 そうですよね。トミカさんは長年、実際の車をミニカーにして、子供たちに愛される玩具にしてこられた。ドライブヘッドもそのトミカシリーズの一つなので、子どもたちに「未来にはこんなカッコよくロボットに変型する車ができるかもしれない」というリアリティを感じてもらえると思っています。だから、今回のアニメの中では、今の日常と地続きになっている事件や、実際に起きそうな災害を意識して描いています。事件や災害の規模が大きすぎて普通のパトカーや消防車、救急車じゃ手に負えないから、ドライブヘッドが活躍する、というストーリーを毎週展開していきます。
───では、いわゆるロボットアニメのように「悪と戦う」というよりは、事件・事故・災害を扱っていくと。
TBS・渡辺 はい。シリーズ前半はその予定です。監督や脚本家も、当初は「毎回、実際に起こりそうな事件・事故を考えるのは大変ですね」と仰っていたのですが、我々が生きる日常と地続きの物語である、ということにだんだん手応えも感じてくれています。僕も普通のロボットものでは出来ないアニメが産まれそうだな、と凄く楽しみにしています。
親子で見て、遊んで欲しい
───トミカといえば、塗装が本物の車と同じ焼付け塗装であったり、精巧なサスペンション機能を再現したりと、子供の玩具であっても「本物志向」であることが人気商品であり続ける理由のひとつかと思います。同様に、今回のアニメ化、それに伴う商品化にあたって、トミカらしさを追求した部分はどんな点でしょうか。
トミカ・吉原 本物志向とは少しズレるかもしれませんが、商品化で意識したのは“稼働域の高さによる再現性”です。ロボット玩具って稼働域に制限があることがよくあります。でも今回は、アニメで出てくる動き・ポージングはできるだけ再現できるように、特に手・足の稼働域にはこだわりました。そしてもうひとつが、「カーフォーム」という基地から出動する際の車型から、二足歩行の人型である「ウォーカービークル」への“変形のしやすさ”ですね。簡単すぎず、難しすぎず。しっかりお子さんが遊びやすいものに、という部分は特に気を配っています。
───そしてもうひとつ。トミカといえば、お子さんも大好きですが、世のお父さんのほとんどが通り過ぎていった玩具である、という特徴があるかと思います。
トミカ・吉原 親子で一緒に遊んで欲しい!と思っておりますので、その意味でも、先程も挙げた稼働域の広さでいろんなポージングが取れることで大人も子供も楽しんで頂けるかと思っています。また、デザインに関しても「王道ロボット」というところを目指しました。ここ最近、いわゆる「子供向け王道ロボット作品」ってあまりなかったと思いますので、その部分で昔ロボット作品に親しまれていた大人からもご支持をいただけたり、注目していただけると嬉しいなと思っています。
───ロボットの頭が車、というデザインも斬新ですよね。
トミカ・吉原 トミカの象徴的なところを残しつつ、ロボットにするためにはどうすればいいのか。トミカとしてはずっとロボットものを作ってきたわけではありませんので、「こんなのトミカじゃない!」と思われないようにしながら、これまでのエッセンスをいかに残すかに苦心しました。
TBS・渡辺 やっぱり親子で見ていただきたいアニメです。「小学5年生の少年・少女たちがロボットを操って街の平和を守る」という夢ある物語ですので、お子さんたちが登場キャラクターに憧れてくれたらと思っています。彼らの活躍を通して、「将来、人を守る仕事に就きたいな」とか、「友だち助けるって大事なことだな」という、普遍的なことを感じていただけたら嬉しいですね。アニメを見ながらお父さんやお母さんとも、そんなことを語り合えるような作品にしていきたいと思います。
アニメ公開に先立って、オープニング主題歌「ワチャ-ガチャ!」を歌うSUPER★DRAGONもさまざまなイベントで歌を披露。アニメスタートに向けての推進役を担っている。
彼らは全員、十代。その、まだまだ短い自分史においてもトミカの影響力は大きかった、と口々に語る。
「毎日遊んでた」「小さい頃からトミカが大好き」「ランボルギーニのトミカをお父さんに買ってもらって、ずっと宝物にしてきた」「あのトミカが進化しすぎて……半端ないです。これで世界を救って欲しい」etc.……子供も大人も、同じ土俵で楽しめる玩具トミカがアニメになってどんな物語を描いていくのか。毎週土曜あさ7時は、『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド〜機動救急警察〜』でゴーレスキュー!
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