迫力の「ジャガーさん」ラッピング電車(写真はすべて編集部撮影)

読者の皆さんは、「ジャガー星出身」のロックミュージシャン、JAGUAR(ジャガー)さんをご存じだろうか。1985年から、千葉テレビ(チバテレ)で「ハロー・ジャガー(HELLO JAGUAR)」というレギュラー番組を持っており、2016年4月にチバテレ開局45周年応援団長に就任した伝説的存在だ。

千葉県出身のマツコ・デラックスさんも絶賛するジャガーさんを、車体に大きくデザインした、いわゆるラッピング電車がJR総武線を走っているらしい。

Jタウンネット編集部はその事実を確かめるため、早速千葉方面に向かった。

「車内も全部ジャガーさんだった......」


ドア横に、伝説のロックミュージシャン・ジャガーさん

「ジャガーさんラッピング電車」に遭遇できたのは、千葉駅だった。ホームに現れた電車はさすがに派手だ。ドア横に貼られた広告の中のジャガーさんは迫力満点である。「ココが夢の入口だ!!」と書かれたキャッチコピーも強烈だ。思わず電車の中に誘い込まれそうになる。


「夢の入口」に乗り込んでみると......

この電車は千葉駅始発の三鷹行の総武線の各駅停車である。乗客はドア横の広告に目を向けるが、さほど驚いた様子もなく電車に乗り込んで行く。記者は恐る恐る「夢の入口」に足を踏み入れる。車内に入ってみると......?


ずらっと並ぶ中吊り広告もすべてジャガーさん

車内に入って見渡すと、通路上に並ぶ中吊り広告はすべてジャガーさん。座席の上の額面広告もジャガーさん。すべての広告がジャガーさんだらけだった。良く見ると、背景に見える街並みはニューヨークのようだ。ジャガーさんはニューヨークで撮影してきたのだろうか。「夢の入口」とはニューヨークのことなのか?


額面広告にはニューヨークを舞台のジャガーさん

そこでようやく気が付いたのだが、これは「アルファノート」という無料音楽配信アプリの広告だ。「ミュージシャンとリスナーをつなげるアプリ」というコピーが付けられている。アマチュアミュージシャンを支援するのが目的のようだ。2017年2月26日から3月31日まで「夢の入口キャンペーン」開催中とのことで、ラッピング電車はその期間限定で走っている。


「alphanote(アルファノート)」サービス概要(センコー株式会社プレスリリースより)

記者も早速アプリをダウンロードして、登録されている音楽リストをのぞいてみた。JAGUAR(ジャガー)さんの曲も公開されている。「ニューヨークのJAGUAR」という曲を聴いてみた。独特のハスキーボイスでニューヨークの旅の印象を歌うジャガーさん、その不思議なサウンドに思わず引き込まれてしまった。

ツイッターには、この「ジャガーさん電車」に乗った人からの感想が、数多く寄せられている。

「まさに『ジャガー号』」「ラッピングだけじゃなくて車内も全部ジャガーさんだった」などという報告だ。