農林水産省が国産食材の魅力発信のため、ある取り組みを続けている。


「元気めし」パネル前に集まるサポーターたち

2017年3月5日午後、川崎・等々力陸上競技場。川崎フロンターレのホーム開幕戦を控え、盛り上がるスタジアム前の一角に、農水省による「みんなではぐくむ♪にっぽんの食」のブースが出展されていた。国内の生産者が手掛けた「食」の良さを消費者に届けることを目指し、様々な地域でブース出展を行っている。

小林悠選手の「元気めし」は

「元気が出る食べものは、ずばり、焼き芋です」――そんなメッセージを寄せたのは、川崎フロンターレの小林悠選手だ。


ブースで放映されていた映像


賑わいを見せる会場の様子

ブースには、小林選手のほか谷口彰悟選手、中村憲剛選手の3人が、自らの元気の素である「元気めし」について語った映像やパネルが展示されたほか、ブースと連動して生産者による野菜の直売などが行われた。

生産者と消費者つなぐきっかけに

サッカーと食。一見つながりが薄そうだが、身体づくりには一家言ある選手たちの口から「食」へのこだわりを語ってもらうことを通じ、来場者たちに国産食品への関心を持ってもらうことが狙いだ。


「元気めし」パネル展示

「みんなではぐくむ♪にっぽんの食」ブースと連動して直売を行った、千葉県の農家・竹川麻衣子さんも、サポーターたちの反応に手ごたえをつかんだ様子。


野菜を販売した竹川さん

「サッカー観戦に来られている方なので、あまり興味がないかと思っていたのですが、結構買ってくださいました。品種選びなど味にはこだわりを持っていますので、これをきっかけに消費者の方とのつながりができると嬉しいです」

みんなではぐくむ♪にっぽんの食事務局担当者は、

「国産食材について、少しでも親たちや子どもたちに『自分ごと』として感じてもらい、その魅力を発信したい。ファンから愛される川崎フロンターレと、いい意味で相乗効果を生み出せれば」

と期待をにじませた。


来場者が自分の「元気めし」を書き込めるコーナーも


個性豊かな「元気めし」が寄せられた