ANAのCAから花束を受け取る石川遼(撮影:赤澤亮丈)

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米国PGAツアー2016-17シーズンの戦いを再開させる石川遼が、羽田空港で渡米前の記者会見を行った。石川は1月19日から開催される「キャリアビルダーチャレンジ」、「ファーマーズインシュランスオープン(26日〜29日)」、「ウェイストマネジメント・フェニックスオープン(2月2日〜5日)」の3連戦を戦う予定。08年のプロ転向から10年目となる17年の戦いに「目標は米ツアーで勝つこと。技術力を上げていきたい」と意気込んだ。
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プロ10年目、米ツアーに本格参戦をスタートさせてからは5年目となる今年。恒例となった渡米前の会見は、今までと少し違った心境で迎えているという。転機となったのは所属契約を結ぶカシオ計算機の樫尾和雄会長を年始あいさつに尋ねた際にもらった「何事も技術が大切」という言葉。カシオを世界的なメーカーに押し上げたのは確かな技術力に裏打ちされた製品たち。「自分に置き換えられるところがあると思った」と胸に響いた。
その言葉をオフの間に咀嚼して出した答えは、ドライバーからアイアンまでのショット力の向上。「やっぱり世界のトップ選手はインパクトの再現性が高い。僕はヘッドスピードを上げた時にインパクトの精度がバラバラになっている」。よりシンプルで再現性の高いスイングを求めて試合をこなしながらスイング調整に取り組んでいく。「一時的にキャリーが落ちたり、球筋が変わったりすることもあると思う。でももう目指すラインが見えてしまったのでやらないわけにはいかない」と腹をくくって厳しい戦いに挑む構えだ。
これまでは目の前のシード争い、ポイント争いを勝ち抜くことが胸を締めていた年明け。今はプロとして戦い始めたばかりのような技術への探求心が上回っている。「技術をここまで持っていければ勝てるというところを目指してやれば結果はついてくる。それが本来の自分なのかな。先を見すえてやりたい」。確かな技術は自信につながって、やがては結果になる。強いこだわりを持って海を渡る。
石川は昨年2月の「ウェイストマネジメント・フェニックスオープン」終了後に腰痛により長期離脱。リハビリとPGAツアーに認められた5試合の日本ツアーでの戦いを経て、復帰後の出場試合を保証する公傷制度により2016-17シーズン第2戦「CIMBクラシック」でPGAツアーに復帰した。公傷制度により20試合程度に出場可能で、すでに3試合を消化。残す17試合で2015-16シーズンのシード権獲得ラインをクリアすれば、その後もシード選手としてシーズンを戦うことができる。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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