街の反応は? 福岡人の有休消化事情
[めんたいワイド- 福岡放送] 2016年12月20日放送の「特報 THE スライドショー」のコーナーで、日本の有給休暇について取り上げました。
有給休暇とは、所定の休日とは別に労働者の意志で取ることができる有給の休暇日のことを言い、一定期間勤続した労働者に付与されるものです。
画像はイメージです(Ted Sakshaugさん撮影、Flickrより)
世界28カ国の有給休暇の消化率を調べたところ、次のようになりました。
・スパイン、フランス、ブラジル 消化率100%(年間30日)
・イタリア 消化率83%(年間30日)
・アメリカ 消化率80%(年間15日)
・日本 消化率50%(年間20日)
これは、世界最下位となっています。
最近は、有休を取るようにと多くの会社が取り組んでいますが、実際は休みが取りづらいと、有給が消化できない人もまだまだたくさんいるそうです。
また、世界28カ国で休み不足と感じている人の割合を調べたところ、次のようになりました。
1位 スペイン 68%(有休消化率100%)
2位 韓国 65%(有休消化率53%)
3位 インド 60%(有休消化率71%)
最下位 日本 34%(有休消化率50%)
日本は、有休を消化していないにもかかわらず、休みが足りないと感じている人が少ないということになります。
この結果から、有休を消化しなくても休まなくていいと感じている人が多いということになります。
福岡の会社員は有休を消化している?
では実際、福岡で働く人は有休を消化しているのか。休みは足りているのかを聞いてみると、こんな結果が出ました。
・あまり有休は取らない。取る必要がない。(60代・タクシー運転手)
・旦那は有休をほとんど取らない。帰省の送り迎えに使うぐらい。(30代・主婦)
・子供の参観や面談のために使う程度。理由がないと自分のために休む人は少ない。(50代・医療関係)
・有休を定期的に取るように言われているので、なるべく休むようにしている。(20代・公務員)
日本人が休みを取らない理由は次のようになっています。
1位 人手不足
2位 同僚が休まない
3位 お金がない
人が働いているのに自分だけ休んでいいのかと、罪悪感があって休まないという人が多いそうです。
私は旅行に行くためにしっかりと有休を取っていました。しかし、周りには休む人がいなく「この人よく休むよね」という目で見られていたかもしれません。こういう状況がなくなれば、もっと休めるようになるのにと考えてしまいますね。(ライター:ぴよこ)