21日、テレビ朝日「報道ステーション」では、来季よりシカゴ・カブスでプレーをする上原浩治がゲスト出演。3日前に出演した他局の番組では、意欲を示していた来年3月のWBC出場を断念したと明かした。

まずはカブスへの移籍について、「勝てるチームに行きたかったっていうのが条件の一つだった。今年世界一になりましたし、また来年もう一回チャンスがあるチームかなと思った」という上原。ナ・リーグに移れば、イチローとの対戦機会も考えられるが、「イチローがバッターボックスにいると違うか?」という質問には、「1年目だけでした。意識していたのは。抑えたいっていう。もう年も経つにつれて、いち敵の選手として見るようになりました」と話した。

また、話題はWBC出場について――。18日に出演したTBS「S1」では、「出る方向で考えます。近々、小久保(裕紀監督)さんの方に電話しよう」などと語っていた上原だったが、この日の出演では一転、「ハッキリ言わせて貰うと、すいません、お断りしました。今日ここで初めて言わせて頂きますけど」と切り出した。

その理由として、上原は「球団には出たい意思は伝えましたけど、やっぱりちょっと。球団の方からなるべくちょっと出ないでほしいと」などと説明。新チームに加わったばかりの大事な開幕前、チームとしてもWBC出場を了承することはできなかったのだろう。上原は「(カブスの)メンバーと一緒に過ごさないと。それは申し訳ない気持ちでいっぱい」と言葉を続けた。