破格の年俸で中国の上海申花に移籍すると報じられているボカ・ジュニアーズFWカルロス・テベスが18日の試合で、ホームの観客に涙の別れを告げた。

テベスは年俸4000万ユーロ(約49億円)とも言われるメガオファーを受け、上海申花と2年契約を結ぶとされている。実現すれば、リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドをも上回り、世界最高額のサラリーだ。




そのテベスは18日、ボカの本拠地ボンボネーラでのコロン戦に出場。1ゴールをマークし、4-1の勝利に貢献した。試合終了間際に途中交代したテベスは、感極まった様子でファンにあいさつ。ボカでのラストゲームであることをうかがわせた。




だが、過去に例がないほどのビッグディールということもあり、テベスを揶揄する者も絶えない。なかには、6年前の2010年に「サッカー界のカネ」を批判していたテベスが世界一の高給取りになることを皮肉った声もある。


このとき、テベスは「もうサッカーは嫌だ。うんざりだよ。サッカーはカネばかりだ。オレはそれが嫌だ。選手たちはタイトルを勝ち取ることに興味を持たない。彼らはカネがほしいだけなんだ」と、引退をほのめかしていた。その彼が、チャイナマネーに“爆買い”されることになるのだろうか…。