「べっぴんさん」59話。なんでこんなにのんきでいられるのか

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連続テレビ小説「べっぴんさん」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)第10週「商いの聖地へ」第59回 12月9日(金)放送より。 
脚本:渡辺千穂 演出:安達もじり


59話はこんな話


キアリスは、大急出店6日め7日めと大盛況となり、商品が足りなくなってしまった。
すみれ(芳根京子)たちは考えた末、ショーケースを1個返すことにするが、その様子を大島社長(伊武雅刀)が見て・・・。

それに比べて紀夫君


「すごいなあ、すみれは・・・」と紀夫君(永山絢斗)。
新しい企画のために営業まわりをしているがなかなかうまくいかないのだ。
もともと、人見知りだから、営業がうまくできない。その辛さから酒に逃げる紀夫君。
酔って「職替えする」と言ったことを翌朝覚えていないとか、大丈夫か・・・
くれぐれも夫のアルコール依存症エピソードに発展しませんように。

その新しい企画、キアリスのパクリでは


ゆり(蓮佛美沙子)が大急参入のために考えた、洋裁と服地のセット販売、
気に入った洋服を手作りできる型紙と服地を売り、その作り方を教えるって、キアリスのぱくりではないか。
すみれはそれを知ってもなにも思わないだろうけれど、一言も、キアリスを参考にしたって言わずに、自信満々のゆりがなんだかこわい・・・。
もっとも潔(高良健吾)も粗悪な商品を高く売っていたから、この夫婦、やっぱり似た者夫婦?

あとから言う件


紀夫君以外の男会が集合して、キアリスの繁盛を驚く。
まさか思ってなかったという夫たちに、武(中島広稀)が「思うちょりました」と言うと「あとからそんなこと・・・」と否定する昭一(平岡祐太)。これは58話の女子トークと連動している。でも、武は後出しじゃんけんはしてなくて、ちゃんと58話でキアリスに関してひとり楽観的だった。

それにしてものんきなキアリス一同


商品が足りない、ショーケースがすかすかで「うれしい悲鳴よね」なんて言ってる。
小山(夙川アトム)が「困るんですよ苦情がたくさん入ってます」「予測はあくまでも予測です」と後から言うのもどうかと思うが、明美(谷村美月)まで「えー 今さらそないなこと言います?」とまったく自分たちに否がない態度。

明美「どうする?」
すみれ「なんか、なんかなー」

すみれ「ショーケース、ひとつかえしたらどかな」
明美「ああ、ええね」

なんだろ、この危機感のなさは。
勝手にショーケースをひとつ片付けてしまい、それを訝しげに見ている大島社長。伊武だけに(はい、すみません!)
はたしてどうなる?

大島社長役の伊武雅刀が12月8日の「スタジオパークからこんにちは」に出演予定だったが、国会中継のために中止になってしまった。代わりの出演日は未定のようだ。
伊武雅刀といえば、ピコ太郎の「PPAP」を聞いていると、伊武が参加していたユニットで、70年代から80年代にかけて先鋭的な存在だったスネークマンショーの楽曲のひとつ「咲坂と桃内のごきげんいかがワン・ツゥ・スリー」(「PPAP」も少なからず影響を受けているであろう言葉遊びの歌「ピーター・パイパー」のフレーズが入っている)を思い出してしまう。「スタジオパーク〜」で流してくれないかなと密かに期待しているのだが。
(木俣冬)