「HUNTER×HUNTER」22巻から、次にヒソカにやられる人物を予想してみた

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冨樫義博の『HUNTER×HUNTER』が休載されてから22週目。今回は単行本22巻を振り返る。幻影旅団がキメラ=アントたちに浸食された故郷を救う話がメインの巻である。


いつも唐突に物語に登場する幻影旅団。今年連載が再開されたときにも、暗黒大陸編の中で、いきなりヒソカ対クロロのデスマッチが展開され、この一連の騒動でコルトピとシャルナークが命を落としていた。
シャルナークは旅団内では参謀役で、操作系能力者。相手の体にアンテナを刺すと、携帯電話(スマートフォンではない)で相手を自在に操作することができる。ヨークシンシティ編では、操ったマフィアにマシンガンを乱射させて大量虐殺に励んでいる。彼も他の団員たちとともに、22巻の蟻退治に参加していた。
読み返してみると、そりゃあヒソカに殺されるよな、と思えてしまう戦い方をしていたように見えるシャルナーク。旅団がどのように蟻退治をしていったのかを見ていく。

久しぶりに登場した幻影旅団


ゴミ、赤ん坊、武器、死体。この世の何を捨てても、すべてを受け入れる街・流星街が、キメラ=アントの巣窟にされてしまった。
被害総数300人超。爆弾も全く聞かず、対応に困っているらしい。蟻の駆除をするため、幻影旅団の6人がやってきた。多くの団員の出身地であるこの街。そういえば、ヒソカが「幻影旅団は時々、慈善活動をする」と言っていた。

それなりの撮れ高でバトルを繰り広げた団員たち


フィンクスは「一発なぐらせてあげる」となめた態度で接してきたゴリラを想像以上の力で殴り散らし、カルトは紙きれで相手を切り刻む。ボノレノフは土星を落として相手を圧殺していた。彼ら3名は無傷で圧勝している。
しかし、それ以外の3人はそれなりにダメージを受けていた。フェイタンは敵ボスにアバラを折られ、シズクとシャルナークは敵に捕獲されている。

「ヤツが体を捩った時生じる甲冑の隙間へアンテナを突き刺す…! 無キズでの成功確率20%!!」
その中でも、特に弱そうな敵キャラと戦っていたのはシャルナーク。左わき腹を負傷しながら、アンテナを刺すと勝利を確信。相手に背中を向けて携帯電話を取り出していたときに、隠れていたもう一人の敵に捕まってしまった。

ボスキャラのザザンを灼熱の太陽で焼き殺したフェイタンと、ポックルを仕留めたパイクから一滴残らず血液を吸いだしたシズク。シャルナークは自らの体にアンテナを刺し、自動操縦モードで逆転勝利。格下だと思われていた相手に奥の手を出しての勝利となった。

今年のジャンプでヒソカに殺されてしまったシャルナーク


対クロロ戦で敗北してしまったものの、奇跡的な念能力で蘇生したヒソカ。復活後、これからは団員に会ったらいつでもどこでも殺すまで闘うと宣言していた。
「コルトピ遅いな ウンコか」
公衆トイレからなかなか出てこないコルトピがウンコをしているんじゃないかとシャルナークが疑い始めたとき、ちょうどヒソカがコルトピの生首を持ってトイレから出てきた。
次の瞬間、ヒソカが首を置いて姿を消すのだが、シャルナークは無防備にコルトピの生首に駆け寄り、悲しみに暮れてしまった。その隙をつかれてヒソカの強烈なラリアットを喰らい絶命。周囲の警戒を怠って敵に隙をつかれる悪癖を治しきれず、絶命してしまった。

幻影旅団腕相撲ランキングから次のヒソカにやられる団員を予想する


原作の中でここまで死んでしまった幻影旅団はウボォーギン、パクノダ、シャルナーク、コルトピの4人。単行本10巻に掲載されている幻影旅団の腕相撲のランキングを見ると、腕相撲の弱い団員が重点的に殺されていることが分かる(ウボォー1位、シャル10位、パク11位、コルトピ13位でビリ)。
となると次の犠牲者は12位のシズクかもしれない。ネオンの予言詩にもシャルナーク同様、死を暗示する内容が書かれていたし。パイク相手に披露した傷口から血液を掃除機で吸い取る作戦も、ヒソカのバンジーガムと相性が悪い。
現在、暗黒大陸に向かうB・W号の内部を描いている段階で休載しているHUNTER×HUNTER。幻影旅団も船内に潜入するという目論見を団長が立てていた。復讐に燃える男・ヒソカも同様に船内にいるのなら、シズクの命が危ない。

(山川悠)

参考→『HUNTER×HUNTER』再開を待ちながら1巻から読んでみる