海より深いSMAPへの愛?飯島マネが稲垣吾郎に託した”大仕事”

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 SMAP解散劇では香取慎吾(39)とともに“脱・木村”に舵をきった稲垣吾郎(42)。アイドル業以外にも俳優としてドラマ、映画、舞台とマルチに活動している稲垣吾郎は松下奈緒(31)主演の『特命指揮官 郷間彩香』(フジテレビ系)への出演が明らかになり、長らく憂き目に沈んでいたファンは歓喜に沸いた。

 SMAPがなくなることは、稲垣にとって俳優として退路を断たれることを意味する。国民的アイドルグループという看板を下ろした稲垣に、果たして“勝算”はあるのだろうか?

「稲垣の演技力に関しては評価が近年、高まってます。2010年公開の映画『十三人の刺客』では“極悪非道の暴君”を見事に演じきったのですが、いい経験になったのでは。10月22日に放送予定の『郷間彩香』では“立てこもり事件の主犯”という役どころで、ダークな演技にも期待が寄せられています。育ての親だった飯島さんが獲ってきた最後の案件になるのだから、本人も特別な気持ちで臨むのではないか」(ドラマ制作スタッフ)

 解散劇で大立ち回りを演じる羽目になったのは、元チーフマネジャー・飯島三智氏(58)。今年1月の解散騒動でジャニーズ事務所を退社し、中国関連の事業に就いていると言われる。

「フジテレビが『この秋一番のミステリーエンタメドラマ』と言い切る『郷間彩香』で、自社のタレントにハマる役を獲ってくる。飯島さんは芸能マネジメントのプロなんだな、と改めて思いました。また飯島さんと一緒に仕事がしたいと言うスタッフは本当に多いですし、時期をみて芸能界に戻ってきてほしい」(前出・スタッフ)

 飯島氏が去ってもなお名声を轟かす一方で、追い出した側のメリー喜多川(89)、藤島ジュリー景子(50)の風評は冴えない。

■「ジュリーさんに飯島氏ほどの才覚はない」

 飯島氏が去った結果、ジャニーズ事務所はマネジメント体制が一本化されたことで、次期社長の藤島ジュリー景子副社長がSMAPメンバーの仕事を管理する立場となった。そんな矢先に決まった稲垣の出演がジュリーの仕掛けと思ったファンもいたようだ。

「実はこのドラマは去年の夏頃に撮影された作品なんです。メリー喜多川副社長や藤島ジュリー景子副社長が引き受けた仕事ではなく、完全に飯島氏の案件。ジュリーさんにそこまでの手腕や才覚はないと思う」(芸能プロ関係者)

 稲垣は8日に公開したばかりの出演映画『少女』でもキーパーソンを好演しており、評判はうなぎのぼり。前出の制作スタッフも稲垣の今後について太鼓判を押す。

「稲垣はドラマや映画だけでなく、毎年のように舞台作品に挑戦してきました。ジャニーズタレントの中でも仕事の振り幅が広く、主演でなくとも存在感を示すことができる貴重な俳優に成長した。SMAP解散後もオファーは続くとみられており、タレントとしての立場は安泰。もちろん、メリー&ジュリー副社長がオファーを意図的に断らなければ……という話ですが」

 業界内外から支持を得ている稲垣だけに、年明け以降の活躍にも期待が高まる。

文・真田栄太郎(さなだ・えいたろう)※1978年神奈川県出身。大学在学中にフリーライターとして活動を始め、『東京ダークサイドリポート』(ワニマガジン社)、『週刊宝島』(宝島社)、『Hot Dog Press』(講談社)などに寄稿。現在は週刊誌の記者・編集者として事件、芸能取材に奔走する