2016年9月23〜25日に、東京ビッグサイトで開催された「第56回全日本模型ホビーショー」。ドローンやラジコンのデモンストレーションなどが行われにぎわう中、飛行機、特に戦闘機が好きな航空ファンである筆者が注目したのは、飛行機のプラモデルやダイキャストなどです。ここではちょっとマニアックに“戦闘機”のおもちゃに特化して現地の様子をレポートします。

HOBBY MASTER製「1/72 F/A-18F 第103戦闘攻撃飛行隊」(インターアライドブースにて)。

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塗装&デカールなしでもカッコよく仕上がる、アメリカ海軍の「F-4JファントムII」

「USN F-4J PHANTOM II “SHOWTIME 100”」。増槽や爆弾、ミサイルなど細かいアクセサリーパーツ付きで、価格は4,500円(税別)。近日発売予定

最初に訪れた童友社のブースで見たのは、アメリカの戦闘機「F4」のプラモデルです。1958年が初飛行という、名機F4の愛称は「ファントムII」。ちなみに、日本では今も現役で「F-4EJ(改)」として、百里基地で運用されているのですが、近年中に引退する予定。寂しいです。

さて、USN F-4J PHANTOM II “SHOWTIME 100”は、接着剤を使わずに組み立てられるスナップキットです。また、組み立てて同梱のステッカーを貼るだけでリアルなモデルが完成するという、プラモデル初心者には嬉しい仕様。ステッカーのほかにデカールも付属するので、本格的に塗装してデカールを貼りたい人も満足できるはずです。

上がデカール、下がステッカー。両方付属します

上がデカール、下がステッカー。両方付属します

上が、塗装なしでステッカーを貼ったもの。下は、塗装してデカールを貼ったもの。上はよく見ると「シールを貼っている」のがわかりますが、十分にリアルで本格的な仕上がりです。

このほか、日本にも近い未来に導入が決まっている、ステルス戦闘機「F-35」の1/144完全塗装済みモデルを発見しました。「F-35」の愛称は“ライトニングII”。2016年9月24日(日本時間)に、アメリカで日本の航空自衛隊に配備される「F-35A」の1号機が初公開されたばかりの最新鋭戦闘機です。

F-35といえば、垂直離陸ができる「F-35B」がありますが、童友社のブースにあったのは、日本に導入されるものと同じ型の「F-35A」のプラモ。本物よりひと足早く会うことができました。

F-35Aの1/144モデル「電光、武士の未来 F-35A ライトニングII」はアメリカ空軍に配備中のモデルや、日本の航空自衛隊に配備されるであろうモデル全6種を用意。どのモデルが入っているかは開けてみてのお楽しみ。価格は800円(税別)

これは3番のモデル。手のひらサイズながらかなりリアルな塗装で、底面の車輪は出し入れが可能。車輪を出せば地上滑走中のように、車輪をしまえば飛行中のようになります

ロシアの戦闘機「Su-27SM」の1/72サイズが日本語の説明書付き5,600円(税別)で登場!

「1/72 Su-27SM フランカーB」未塗装プラモデルキット。10月発売予定。価格は5,600円(税別)

「1/72 Su-27SM フランカーB」未塗装プラモデルキット。10月発売予定。価格は5,600円(税別)

プラッツのブースには、ロシアで現役戦闘機として運用されている「Su-27SM」の姿がありました。独特の迷彩柄が特徴の「スホーイ27」の愛称は“フランカー”。アメリカ製のF-14やF-15のライバル機ともいわれ、ロシアの広大な国土をカバーできる長距離航続が可能な高性能戦闘機です。

「1/72 Su-27SM フランカーB」未塗装プラモデルキットは、ロシアのホビーメーカーであるスベズダ社製。プラッツの担当者いわく、スベズダ製のプラモデルは作りがよいものの、日本語の説明書などが付属していなかったため、入手しても作成が難しかったとのこと。同モデルには日本語の説明書が付属しており、安心して作成できそうです。

パイロットもいます

パイロットもいます

専用エッチングパーツ、マスクシート(エデュアルド製)も同時発売するとのこと

専用エッチングパーツ、マスクシート(エデュアルド製)も同時発売するとのこと

トップガンで有名な「F-14トムキャット」もダイキャストで登場

「1/72 F-14A トムキャット第111戦闘飛行隊 サンダウナーズ 5213」10月発売予定。価格は13,824円

「1/72 F-14A トムキャット第111戦闘飛行隊 サンダウナーズ 5213」10月発売予定。価格は21,384円

インターアライドのブースでは、HOBBY MASTER製の本格メタルダイキャストがずらりとならんでいました。目を引いたのは、映画「トップガン」で、マーベリック役のトム・クルーズが操縦していた「F-14」。愛称は“トムキャット”。ここにあったのは、アメリカ海軍の第111戦闘飛行隊 サンダウナーズの塗装がされたモデルです。尾翼の旭日旗が特徴。

こちらは“スーパーホーネット”の愛称の「F/A-18F スーパーホネット 第103戦闘攻撃飛行隊」。価格は15,984円。11月発売予定

ミサイルなどの装備品も超リアルです

ミサイルなどの装備品も超リアルです

水上ブルバックになった救難飛行艇「US-2」や、ブロックで作るゼロ戦など

このほか、手頃な価格で購入できて、子どもでも遊べるおもちゃがあったので紹介します。国際貿易(KB)のブースでは、海上自衛隊の救難飛行艇「US-2」が、かわいくデフォルメされたプルバックマシーンになっていました。水面発着ができる飛行艇らしく、水上でも走らせられる点が特徴。プロペラ部分も回ります。

「プルバックマシーン US-2」(スタンド付き)は手のひらサイズで1,000円。発売中

「プルバックマシーン US-2」(スタンド付き)は手のひらサイズで1,000円(税込)。発売中

デイナー・インターナショナルのブースでは、ブロックで作るめずらしいゼロ戦などがありました。ゼロ戦は、言わずと知れた第二次世界大戦時の日本海軍の主力零式艦上戦闘機。正式採用された昭和15年が、皇紀2600年にあたることで、下2桁の「00」をとって“ゼロ戦”といわれています。

ブロックで作るゼロ戦「三菱 A6M2零式」は5,200円とお手頃価格で発売中

ブロックで作るゼロ戦「三菱 A6M2零式」は5,200円とお手頃価格で発売中

シンプルな作りなので、8歳から遊べるそうです

シンプルな作りなので、8歳から遊べるそうです

パイロット人形の顔も日本海軍風

パイロット人形の顔も日本海軍風

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>> カッコよすぎる! 全日本模型ホビーショーで見た戦闘機プラモ&模型に惚れぼれ の元記事はこちら