やりたいことをやるために、一流のキャリアを捨てられますか? 【矢島雅弘の「本が好きっ!」】

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みなさん、こんにちは!ブックナビゲーターの矢島雅弘です。
僕がパーソナリティを務めるインターネットラジオ『矢島雅弘の「本が好きっ!」』。第15回のゲストは『1億総バッタ時代 自由になりたかった僕らの独立術』(サンライズパブリッシング刊)の著者、有本周平さんでした。
 

■なんで一流のキャリアを捨ててしまったんですか?

 
有本さんは1983年生まれ。僕は1982年生まれなので、ほぼ同世代です。関西出身で朗らかな有本さんと、八百屋の息子でしゃべり好きな僕、今までで一番話の弾んだ収録だったかもしれません。打ち合わせ中も、有本さんが喉を湿らすために、何度も飲み物を取りに行ったのが印象的でした。

さて、同志社大学を卒業し、オムロンに入社した有本さんですが、入社当時から「自ら起業する」という目標を持ち、28歳の時に独立、ネットビジネスを中心に現在もフリーランスとして活動をし続けています。
このキャリアを始めて目にしたとき、僕が最初に思ったのは「自分だったら独立できなかったのでは?」ということでした。



名門大学から名門企業に就職。こんなキャリアを捨てるのは容易ではないですよね。
なぜそんな決断ができたのか、有本さんに聞いてみると、「会社に不満があったわけではない」とのこと。しかし、「会社員ならではの不自由はあるし、何より、自分の努力が全て(自分の)利益に結び付くわけではない」という理由を挙げ、会社員以外の生き方を強く認知させたいというお気持ちがうかがえました。
 

■時代が変わりビジネスのやり方も変わった!

 
有本さんは、今の時代は「個人でビジネスがしやすい」時代だと言います。
メルマガ、ブログ、SNSなどを利用した個人での情報発信や、リアルな店舗を持たずともできるネット販売など、昔と比べて個人ができることが増えました。また、ユーチューバ―などは「個人が放送局を持っているようなもの」と有本さんはいいます。

インターネットの発達により、昔と比べて開業資金が少なく済み、広告宣伝費なども安く、あるいは無料で賄える時代なったんですね。
また、フリーランスで働く人が増えているので、個人でのビジネスといえどもフリーランス同士でチームを組んで働くことも可能であるといいます。



もちろん、成功するかどうかは「やり方次第」であり、誰もが必ず成功するわけではありません。しかしながら、これだけ多くの手段があるのに「自分は独立できない」「ネットビジネスなんてできっこない」と行動する前からあきらめてしまっている人が多い事を有本さんは憂いているようです。

そういった人々を「虫かごに閉じ込められて、ここまでしか飛べない、と思い込んでしまったバッタ」になぞらえて有本さんはこの本を書いたといいます。

インタビュー中もくりかえし熱弁をふるい「今は個人でもビジネスがしやすい時代」であると訴え続ける有本さん。そんな彼の通ってきた道、そして成功の秘訣を知りたい方は、是非、本インタビューならびに有本さんのご著書を読んでみてください。

(文/ブックナビゲーター・矢島雅弘)

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【矢島雅弘の「本が好きっ!」】
ブックナビゲーター・矢島雅弘による書評ラジオ。毎回、話題の本の著者が登場して、本について掘り下げるインタビューを届ける。
オーディオブック配信サービス・FeBeにて無料配信中。http://febe.jp/honga

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