白米に合う「○○○○コーラ」ってどんな味!?
いよいよ暑さも本格的になってきたこの季節。サイダーにラムネにコーラ……、夏はキンキンに冷やした「ソーダ」が最高ですよね。今回は、日本人にはおなじみの人気の炭酸飲料から、かなり変わっためずらしい味付けのものまで、さまざまな「ソーダ」について、TOKYO FMの番組の中で詳しい方々に教えてもらいました。
（TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」7月2日放送より）
◆「牛タンの味がする地サイダーも！」
〜「懐かしの地サイダー」著者／清涼飲料水評論家 清水りょうこさん
炭酸を英語で言えば「ソーダ」。そして「サイダー」はリンゴ酒を意味します。フランス語の読みだと「シードル」ですね。つまり炭酸飲料（ソーダ）という大きな枠の中にサイダーがあると考えてください。もともと日本では「シャンペンサイダー」という香料が入ってきたのが最初で、その香料で味付けした炭酸水がサイダーと呼ばれ、現在も使われているんです。
「ラムネ」もソーダの一種で、サイダーと違うのは……実は容器だけ。独特のラムネ瓶に入っているのがラムネで、普通の瓶に入っているのがサイダーです。ラムネという名前がレモネードから来ているので当初はレモン系の味だったりもしたようですが、現在はサイダーもラムネもいろんな味があるので明確な違いは瓶だけになっています。
海外から日本へ伝わったサイダーは、昭和の初め頃にはすでにお蕎麦屋さんでも飲めるようになっていました。詩人の宮沢賢治もお給料が出るとお蕎麦屋さんでサイダーを飲んでいたという記録があります。まだ当時はちょっとした贅沢品で、1909年に発売された「三ツ矢シャンペンサイダー」の価格は10銭。お蕎麦が1杯3銭だった時代なので、特別な日に楽しむものだったみたいです。
三ツ矢サイダーはもともと「平野水」という炭酸水でした。兵庫県の平野で湧いていた良質の天然炭酸水を瓶に詰めて売ったのが最初です。それにシャンペンサイダーで味を付けたのが三ツ矢シャンペンサイダーだったんですが、後に「シャンパーニュ地方で作られた発泡ワインしかシャンペンという言葉は使っちゃダメ」と言われて、三ツ矢サイダーになりました。
近年は「地サイダー」も注目を集めています。仙台のトレボン食品が作っているのは「牛たんサイダー」。牛タンは入っていないのですが、本当に牛タンの味がする驚きのサイダーです。私のおすすめは神戸の「ダイヤレモン」。1899年からあるサイダーで、上質なグラニュー糖や天然レモンを使っているので爽やかな味を楽しめます。
◆「○○○○コーラは白米に合います」
〜木村飲料株式会社 代表取締役社長 木村英文さん
「わさびラムネ」は静岡特産のワサビを使ったラムネで、ツンとする味でした。その次に作ったのが「カレーラムネ」。その名のとおりカレー味のラムネです。社員に飲ませたらほとんどが「おいしくない」「まずい」という感想で、絶対に売れるわけがないと言われたのですが、カレーラムネは結果的に100万本以上が売れました。
どうもカレーラムネは「まずい」ということで話が盛り上がり、飲んだことのない人も試してみようと思ったみたいです。そうやって飲んだ人の感想は「本当にまずかった」「そこまででもない」「よくわからない」の3パターンあって、さらに話が盛り上がったんだとか。そんなコミュニケーションツールとして、いろんな変わり種ラムネを作っています。
1年前に出したのが「うなぎコーラ」と「さくらコーラ」で、今年は「たくあんコーラ」と「うめぼしコーラ」を出しました。それぞれたくあんや梅干しの色と味がします。これは白米に合う飲み物を、という発想でした。外国生まれのコーラはハンバーグには合いますが、和食にはどうしても合いません。そこで白米に合うコーラを作りたかったんです。
酸っぱさや甘さ、渋さやしょっぱさといった和食の微妙な味のバランスは、日本人でなければ作れないでしょう。さらにカラフルな色合いも重要です。そんなことを考えて作ったたくあんコーラとうめぼしコーラは、つい先日の6月18日、おにぎりの日に発売しました。塩分も入っているので熱中症対策にもなると思います。
企画段階では「焼きそばラムネ」「イカの塩辛ラムネ」「納豆ラムネ」なども考えたのですが、残念ながら製品化されませんでした。納豆ラムネは糸を引くラムネにしたかったのですが、どうにも実現が難しくて。ちなみにコーラにするのは素材の味だけだと飲み物としては辛いところ。癖のある味をオブラートに包んで飲みやすくしています。
◆「炭酸水は美容にも使えます」
〜モデル 道端アンジェリカさん
炭酸には血行促進や汚れを落とす効果があるので、炭酸水を使った美容法があります。基本的には普通に顔を洗った後、炭酸水でさらに洗って汚れを落とすだけです。それから化粧水を塗ると、いつもより浸透しやすかったりします。
同じように炭酸水は頭に使っても効果があります。毛穴の汚れがとれますし、リフトアップによる小顔効果もあるんです。小顔のリフトアップは顔だけマッサージしてもあまり効果がなくて、頭皮の血行をよくすることが大事。耳の上のあたりの頭の両サイドをマッサージしたりして血行をよくすると、皮膚がつながっているのでリフトアップして小顔になるんです。
私はお風呂で半身浴をしながら炭酸水を飲んで、最後に残った炭酸水を頭から浴びて、マッサージもします。だから味のついた炭酸水ではなく、水に炭酸ガスが入っているだけの炭酸水です。それならベタベタになることもありません。専用の入浴剤もありますが、最近は飲料の炭酸水が安く買えますし、ついでに飲むこともできるので、私は一石二鳥でそちらを選んでいます。
パチパチした炭酸水を浴びるのはすごく気持ちいいですし、顔がキュッと引き締まった感じになります。何回も続けなくても、1回でわかるくらい効果があるんです。その後の化粧水の浸透力が違いますし、化粧ノリも全然違います。だからプロのメイクさんはだいたい炭酸ミストのボトルを持っていて、化粧する前や後に一吹きしてくれますね。これもやるとのやらないのとで全然違うので、ペットボトルで浴びるのに抵抗がある方は炭酸ミストを試してみてはいかがでしょうか。
お風呂なら入浴剤もオススメです。私は水素と炭酸が出るタイプを使っていますが、むくみは取れるし、筋肉痛や肩こりにも効きます。ただし私は最初、何も考えずに炭酸水を頭からかぶったら目がめちゃくちゃ痛くなりました。水なので問題はないはずですが、強い刺激があるのでビックリします。そこだけは気をつけてください。
TOKYO FMの「ピートのふしぎなガレージ」は、《サーフィン》《俳句》《ラジコン》《釣り》《バーベキュー》などなど、さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介している番組。案内役は、街のはずれの洋館に住む宇宙人（！）のエヌ博士。彼のガレージをたまたま訪れた今どきの若者・新一クンと、その飼い猫のピートを時空を超える「便利カー」に乗せて、専門家による最新情報や、歴史に残るシーンを紹介します。
あなたの知的好奇心をくすぐる「ピートのふしぎなガレージ」。7月9日（土）の放送のテーマは《体操》。お聴き逃しなく！
【あわせて読みたい】
★「誰に入れたらいいの？」選挙に行きたくなるQ&A（2016／7／8） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/cDdBcWTIBJ.html
★「私はコレにドン引きました」職場編（2016／7／3） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/WPiJVGt5dG.html
★人工知能は「道具」か、「仲間」か？（2016／7／2） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/A5S3BMZf6H.html
＜番組概要＞
番組名：「ピートのふしぎなガレージ」
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時：TOKYO FMは毎週土曜17：00〜17：50（JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください）
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/garage
（TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」7月2日放送より）
白米に合う「○○○○コーラ」ってどんな味!?
◆「牛タンの味がする地サイダーも！」
〜「懐かしの地サイダー」著者／清涼飲料水評論家 清水りょうこさん
炭酸を英語で言えば「ソーダ」。そして「サイダー」はリンゴ酒を意味します。フランス語の読みだと「シードル」ですね。つまり炭酸飲料（ソーダ）という大きな枠の中にサイダーがあると考えてください。もともと日本では「シャンペンサイダー」という香料が入ってきたのが最初で、その香料で味付けした炭酸水がサイダーと呼ばれ、現在も使われているんです。
「ラムネ」もソーダの一種で、サイダーと違うのは……実は容器だけ。独特のラムネ瓶に入っているのがラムネで、普通の瓶に入っているのがサイダーです。ラムネという名前がレモネードから来ているので当初はレモン系の味だったりもしたようですが、現在はサイダーもラムネもいろんな味があるので明確な違いは瓶だけになっています。
海外から日本へ伝わったサイダーは、昭和の初め頃にはすでにお蕎麦屋さんでも飲めるようになっていました。詩人の宮沢賢治もお給料が出るとお蕎麦屋さんでサイダーを飲んでいたという記録があります。まだ当時はちょっとした贅沢品で、1909年に発売された「三ツ矢シャンペンサイダー」の価格は10銭。お蕎麦が1杯3銭だった時代なので、特別な日に楽しむものだったみたいです。
三ツ矢サイダーはもともと「平野水」という炭酸水でした。兵庫県の平野で湧いていた良質の天然炭酸水を瓶に詰めて売ったのが最初です。それにシャンペンサイダーで味を付けたのが三ツ矢シャンペンサイダーだったんですが、後に「シャンパーニュ地方で作られた発泡ワインしかシャンペンという言葉は使っちゃダメ」と言われて、三ツ矢サイダーになりました。
近年は「地サイダー」も注目を集めています。仙台のトレボン食品が作っているのは「牛たんサイダー」。牛タンは入っていないのですが、本当に牛タンの味がする驚きのサイダーです。私のおすすめは神戸の「ダイヤレモン」。1899年からあるサイダーで、上質なグラニュー糖や天然レモンを使っているので爽やかな味を楽しめます。
◆「○○○○コーラは白米に合います」
〜木村飲料株式会社 代表取締役社長 木村英文さん
「わさびラムネ」は静岡特産のワサビを使ったラムネで、ツンとする味でした。その次に作ったのが「カレーラムネ」。その名のとおりカレー味のラムネです。社員に飲ませたらほとんどが「おいしくない」「まずい」という感想で、絶対に売れるわけがないと言われたのですが、カレーラムネは結果的に100万本以上が売れました。
どうもカレーラムネは「まずい」ということで話が盛り上がり、飲んだことのない人も試してみようと思ったみたいです。そうやって飲んだ人の感想は「本当にまずかった」「そこまででもない」「よくわからない」の3パターンあって、さらに話が盛り上がったんだとか。そんなコミュニケーションツールとして、いろんな変わり種ラムネを作っています。
1年前に出したのが「うなぎコーラ」と「さくらコーラ」で、今年は「たくあんコーラ」と「うめぼしコーラ」を出しました。それぞれたくあんや梅干しの色と味がします。これは白米に合う飲み物を、という発想でした。外国生まれのコーラはハンバーグには合いますが、和食にはどうしても合いません。そこで白米に合うコーラを作りたかったんです。
酸っぱさや甘さ、渋さやしょっぱさといった和食の微妙な味のバランスは、日本人でなければ作れないでしょう。さらにカラフルな色合いも重要です。そんなことを考えて作ったたくあんコーラとうめぼしコーラは、つい先日の6月18日、おにぎりの日に発売しました。塩分も入っているので熱中症対策にもなると思います。
企画段階では「焼きそばラムネ」「イカの塩辛ラムネ」「納豆ラムネ」なども考えたのですが、残念ながら製品化されませんでした。納豆ラムネは糸を引くラムネにしたかったのですが、どうにも実現が難しくて。ちなみにコーラにするのは素材の味だけだと飲み物としては辛いところ。癖のある味をオブラートに包んで飲みやすくしています。
◆「炭酸水は美容にも使えます」
〜モデル 道端アンジェリカさん
炭酸には血行促進や汚れを落とす効果があるので、炭酸水を使った美容法があります。基本的には普通に顔を洗った後、炭酸水でさらに洗って汚れを落とすだけです。それから化粧水を塗ると、いつもより浸透しやすかったりします。
同じように炭酸水は頭に使っても効果があります。毛穴の汚れがとれますし、リフトアップによる小顔効果もあるんです。小顔のリフトアップは顔だけマッサージしてもあまり効果がなくて、頭皮の血行をよくすることが大事。耳の上のあたりの頭の両サイドをマッサージしたりして血行をよくすると、皮膚がつながっているのでリフトアップして小顔になるんです。
私はお風呂で半身浴をしながら炭酸水を飲んで、最後に残った炭酸水を頭から浴びて、マッサージもします。だから味のついた炭酸水ではなく、水に炭酸ガスが入っているだけの炭酸水です。それならベタベタになることもありません。専用の入浴剤もありますが、最近は飲料の炭酸水が安く買えますし、ついでに飲むこともできるので、私は一石二鳥でそちらを選んでいます。
パチパチした炭酸水を浴びるのはすごく気持ちいいですし、顔がキュッと引き締まった感じになります。何回も続けなくても、1回でわかるくらい効果があるんです。その後の化粧水の浸透力が違いますし、化粧ノリも全然違います。だからプロのメイクさんはだいたい炭酸ミストのボトルを持っていて、化粧する前や後に一吹きしてくれますね。これもやるとのやらないのとで全然違うので、ペットボトルで浴びるのに抵抗がある方は炭酸ミストを試してみてはいかがでしょうか。
お風呂なら入浴剤もオススメです。私は水素と炭酸が出るタイプを使っていますが、むくみは取れるし、筋肉痛や肩こりにも効きます。ただし私は最初、何も考えずに炭酸水を頭からかぶったら目がめちゃくちゃ痛くなりました。水なので問題はないはずですが、強い刺激があるのでビックリします。そこだけは気をつけてください。
TOKYO FMの「ピートのふしぎなガレージ」は、《サーフィン》《俳句》《ラジコン》《釣り》《バーベキュー》などなど、さまざまな趣味と娯楽の奥深い世界をご紹介している番組。案内役は、街のはずれの洋館に住む宇宙人（！）のエヌ博士。彼のガレージをたまたま訪れた今どきの若者・新一クンと、その飼い猫のピートを時空を超える「便利カー」に乗せて、専門家による最新情報や、歴史に残るシーンを紹介します。
あなたの知的好奇心をくすぐる「ピートのふしぎなガレージ」。7月9日（土）の放送のテーマは《体操》。お聴き逃しなく！
【あわせて読みたい】
★「誰に入れたらいいの？」選挙に行きたくなるQ&A（2016／7／8） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/cDdBcWTIBJ.html
★「私はコレにドン引きました」職場編（2016／7／3） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/WPiJVGt5dG.html
★人工知能は「道具」か、「仲間」か？（2016／7／2） http://tfm-plus.gsj.mobi/news/A5S3BMZf6H.html
＜番組概要＞
番組名：「ピートのふしぎなガレージ」
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国37局ネット
放送日時：TOKYO FMは毎週土曜17：00〜17：50（JFN各局の放送時間は番組Webサイトでご確認ください）
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/garage
