写真以上に気持ちが表れる「切り紙」って何？
「ボタニカル」＝「植物」の力でキレイと元気を磨くをコンセプトにお届けしている、TOKYO FMの番組「NOEVIR BOTANICAL LIFE」 http://www.tfm.co.jp/link.php?id=6497。
7月8日の放送では、写真家でもあり切り紙作家でもある今森光彦さんの作品集『Aurelian 今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界』（著 今森光彦／クレヴィス）を紹介。切り紙の魅力をお届けしました。
写真以上に気持ちが表れる「切り紙」
紙とハサミで創作する芸術、切り紙。幼い頃から自然が大好きだったという今森さんの切り紙作品は、植物、鳥、昆虫など、すべては自然がモチーフです。20代から写真家として世界各国の熱帯雨林やサバンナを取材し、被写体を見たまま残せる“写真”という武器を持ちながら、なぜ、少し遠回りとも思える表現方法“切り紙”に行き着いたのか。
切り紙は、「自分が何をおもしろいと思っているかが写真以上に表れる」と今森さんは言います。「現物から紙に移行するプロセスの中で、写真以上にモチーフを観察し、頭の中で整理します。例えば白黒の紙を使うとしたら、どこをどう切ったらあそこを黒くできるか……など。さらに、美しい部分をより美しく、美しくない部分はあまり強調せず……という無意識のデフォルメが入ります。それによって、写真で見ると“気持ち悪い”と言われることが多い毛虫や蛾（が）でも、切り紙にしたらそんなことを言う人は誰もいません。切り紙にはそんな“作品に参加する楽しみ”があります」。
作品づくりで重要なのは「本物を見て感動する」こと
今森さんの作品には、昆虫の細い足に生えた細かな毛にまで見入ってしまう不思議な魅力があります。では、切り紙作品を作るうえで心がけていることは、どんなことなのでしょうか。
「道具や手法にはそこまでこだわりません。使うのは、市販されている“ラシャ”という種類の紙と、先が尖ったハサミ1本だけ。作品スタイルも、絵画風、下書きをしない即興切り、立体切りなど様々なやり方はありますが、特に一つにこだわらず、やれることはすべてやる。それよりも、一番重きを置いているのは、“本物を見る”というプロセスです」と今森さんは語ります。琵琶湖の田園近くで豊かな自然に囲まれて育った経験や、写真家として世界中の“本物”の自然に触れてきた経験が、今の作品づくりに大いにいかされているのだそうです。
切り紙をやってみたい、もっと上達したいという人に言いたいことも「まず本物をたくさん見てほしい」ということ。それを理解した上で、もうひとつ初心者にオススメするなら、紙を二つに折ってから切り、最後に開いて完成する、シンメトリー（左右対称）作品。花や昆虫など、実は自然界には左右対称のものはたくさんあります。多少切るのが下手でもシンメトリーならきれいに見えるので、初心者の方はそこからチャレンジしてみても良いかもしれません。
作品集から「どうぶつ」作品を集めた展覧会を、ノエビア銀座ギャラリーにて開催中（9月2日まで、入場無料）。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら： 今森光彦ペーパーカット展「どうぶつ島たんけん」 http://gallery.noevir.jp/doubutsu/
TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介する「NOEVIR BOTANICAL LIFE」をオンエア。次回7月15日の放送は、楽しみながら野菜をたっぷり摂れるサラダ、ニューヨーク発「カスタムサラダ」を紹介します。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」 http://www.tfm.co.jp/color/。7月9日からは、女優の浜美枝さんをお迎えしてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
【あわせて読みたい】
★「水出しアイスティー」に相性がいいハーブBEST 3 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/0KGWfCuZHW.html
★植物が人にもたらした“奇跡のエピソード” http://tfm-plus.gsj.mobi/news/Qn3x2ur3dI.html
★簡単！ フレッシュハーブの夏パスタレシピ http://tfm-plus.gsj.mobi/news/yUFbHzj1Ho.html
＜番組概要＞
番組名：「NOEVIR BOTANICAL LIFE」
放送日時 ：毎週金曜8:38〜8:43
ナビゲーター：高橋万里恵
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/botanical/
7月8日の放送では、写真家でもあり切り紙作家でもある今森光彦さんの作品集『Aurelian 今森光彦 自然と暮らす切り紙の世界』（著 今森光彦／クレヴィス）を紹介。切り紙の魅力をお届けしました。
紙とハサミで創作する芸術、切り紙。幼い頃から自然が大好きだったという今森さんの切り紙作品は、植物、鳥、昆虫など、すべては自然がモチーフです。20代から写真家として世界各国の熱帯雨林やサバンナを取材し、被写体を見たまま残せる“写真”という武器を持ちながら、なぜ、少し遠回りとも思える表現方法“切り紙”に行き着いたのか。
切り紙は、「自分が何をおもしろいと思っているかが写真以上に表れる」と今森さんは言います。「現物から紙に移行するプロセスの中で、写真以上にモチーフを観察し、頭の中で整理します。例えば白黒の紙を使うとしたら、どこをどう切ったらあそこを黒くできるか……など。さらに、美しい部分をより美しく、美しくない部分はあまり強調せず……という無意識のデフォルメが入ります。それによって、写真で見ると“気持ち悪い”と言われることが多い毛虫や蛾（が）でも、切り紙にしたらそんなことを言う人は誰もいません。切り紙にはそんな“作品に参加する楽しみ”があります」。
作品づくりで重要なのは「本物を見て感動する」こと
今森さんの作品には、昆虫の細い足に生えた細かな毛にまで見入ってしまう不思議な魅力があります。では、切り紙作品を作るうえで心がけていることは、どんなことなのでしょうか。
「道具や手法にはそこまでこだわりません。使うのは、市販されている“ラシャ”という種類の紙と、先が尖ったハサミ1本だけ。作品スタイルも、絵画風、下書きをしない即興切り、立体切りなど様々なやり方はありますが、特に一つにこだわらず、やれることはすべてやる。それよりも、一番重きを置いているのは、“本物を見る”というプロセスです」と今森さんは語ります。琵琶湖の田園近くで豊かな自然に囲まれて育った経験や、写真家として世界中の“本物”の自然に触れてきた経験が、今の作品づくりに大いにいかされているのだそうです。
切り紙をやってみたい、もっと上達したいという人に言いたいことも「まず本物をたくさん見てほしい」ということ。それを理解した上で、もうひとつ初心者にオススメするなら、紙を二つに折ってから切り、最後に開いて完成する、シンメトリー（左右対称）作品。花や昆虫など、実は自然界には左右対称のものはたくさんあります。多少切るのが下手でもシンメトリーならきれいに見えるので、初心者の方はそこからチャレンジしてみても良いかもしれません。
作品集から「どうぶつ」作品を集めた展覧会を、ノエビア銀座ギャラリーにて開催中（9月2日まで、入場無料）。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
詳しくはこちら： 今森光彦ペーパーカット展「どうぶつ島たんけん」 http://gallery.noevir.jp/doubutsu/
TOKYO FM「クロノス」では、毎週金曜日、8時38分から、毎週週替わりのテーマでボタニカルな暮らしをご紹介する「NOEVIR BOTANICAL LIFE」をオンエア。次回7月15日の放送は、楽しみながら野菜をたっぷり摂れるサラダ、ニューヨーク発「カスタムサラダ」を紹介します。
また、TOKYO FMで毎週土曜日、9時から放送しているノエビア「Color of Life」 http://www.tfm.co.jp/color/。7月9日からは、女優の浜美枝さんをお迎えしてお届けします。どうぞ、お聞き逃しなく。
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＜番組概要＞
番組名：「NOEVIR BOTANICAL LIFE」
放送日時 ：毎週金曜8:38〜8:43
ナビゲーター：高橋万里恵
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/botanical/
