仕事のスピードを劇的に上げる3つの「心がけ」

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毎日のように残業しているのに仕事が終わらない人がいる一方で、いつも余裕があり、仕事も速く、成果も上げる人もいる。「仕事が遅い人」と「仕事が速い人」の差は、いったいどこにあるのだろうか。

『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(木部智之著、KADOKAWA刊)では、誰でも今すぐできる仕事のスピードをアップさせるためのテクニックを紹介する。

■仕事のスピードを上げる3つの要素 
仕事をするとき、なんとなく始めてしまうと、ムダな作業が発生し、ムダな時間を費やしてしまうことになる。段取りをしっかりした上で、いかに速く仕事を進めるか。仕事の速さには、3つの要素がある。

1、速くやる手の動きそのものの速さやマウスを使わずにショートカットで操作するなど、動きを速くすること。1回、1回は数秒の時間だが、そのテクニックを「知っているか、知らないか」「やるか、やらないか」で差が開いていくことになる。

2、ムダを省くやらなくてもいい作業をしてしまったその時間、それはムダな時間だ。ひとりでやる作業も、誰かとのやりとりも、考えることも、仕事が速い人はムダなことをしない。

3、確実にやる確実にやることは、一見遅いようにも見えるが速さにつながる。やったことが間違っていたら、やり直さないといけない。実は、速くやって間違えるよりは、ゆっくりやって確実な方が最終的には速い。

また、仕事の速さを決める一番重要なことは「初動」だ。仕事に要する時間が同じであれば、「初動」が速いほうが終わるのが速い。

当たり前のことだが、実はこれらができていない人が多い。「この仕事は力を入れたいから、まとまった時間でじっくりやろう」「やると決めたけどその判断は本当に正しいのか、もう少し考えてみよう」と、「完璧」を求めると、初動も遅れる原因になる。

仕事が速い人は仕事に完璧な「正解」はないことはわかっているので、一度決めたら動き出す。「まあこれでやってみるか」というくらいの気持ちで十分であり、決めたらとにかくすぐに実行することが大切だ。

著者の木部氏は、もともと極度の面倒くさがりということもあり、本書の内容は「面倒くさいから、ラクして速く、仕事を片づけたい」「面倒くさいから、ムダなことはしたくない」という考えが根底にあるという。木部氏は、自信が勤めている日本IBMでも「誰にでもできるちょっとしたテクニック」をコツコツと実践して、成果を出してきた。

ちょっとしたテクニックを実行するか、しないかで、仕事のスピードも変わってくるのだろう。

(新刊JP編集部)

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