これはいわゆるラムちゃんだ!「発育の暴力」キターー日5枠ギリギリ「僕のヒーローアカデミア」11話
いよいよ最終回も間近の日5枠アニメ『僕のヒーローアカデミア』。先週放送の第11話「ゲームオーバー」は、ヒーロー志望の生徒たちVS学園に攻め込んできた敵(ヴィラン)たちの集団抗争劇だったぞ。
主人公・緑谷出久(通称デク/演:山下大輝)が通うヒーロー養成校の最難関・雄英高校。今日はヒーロー科1-Aのクラスメイトたちと一緒に「人命救助訓練」を行うはずだったが……厳重な警戒を突破して、敵(ヴィラン)連合が襲撃してきた!
敵連合を率いるのは、顔だけじゃなく、体中に「手」をくっつけた不気味なルックスの死柄木弔(しがらき・とむら/演:内山昂輝)。死柄木と敵連合の狙いは、雄英高校に教師として所属するNo.1ヒーロー、オールマイト(演:三宅健太)の抹殺だった。
しかし、活動時間に制限があるオールマイトは授業には不在。そこで敵連合は爪痕を残すため、生徒たちをなぶり殺しにしようとする。20人の生徒を広大な演習場に散らし、敵たちが一斉に襲いかかる!
デク、蛙の個性を持つ女の子・蛙吹梅雨(あすい・つゆ/演:悠木碧)、スケベで小柄な峰田実(演:広橋涼)の3人は、それぞれの個性を組み合わせて敵たちを撃退。さらに、一人で大勢の敵を相手に戦う担任の教師でプロヒーローのイレイザーヘッド(演:諏訪部順一)の支援に向かうが……。
今回のメインイベントは、これまであまりクローズアップされなかったヒーロー科1-A生徒たちの戦いぶりだ。ここまで原作を忠実にアニメ化してきた『ヒロアカ』だが、原作で見えなかった部分もしっかり描いてくれるので、よりストーリーに対する理解度が深まっていく。
それにしても、同時進行で進む多VS多の集団抗争って何でこんなに燃えるんだろう。古くは『キン肉マン』の正義超人対7人の悪魔超人編、『聖闘士星矢』や『魁!男塾』などなど……。『週刊少年ジャンプ』の王道パターンの一つだ。『ヒロアカ』がモデルにしているアメコミ映画でも集団抗争はやっぱり燃えるよね。
今回まず実力を発揮したのは、推薦入学者の轟焦凍(とどろき・しょうと/演:梶裕貴)だ。大勢の敵の前に現れるやいなや、個性の“半冷半燃”で一気に凍らせる! カチーン。寄せ集めのチンピラなどザコ扱い。クールでカッコいい。
次は上鳴電気(かみなり・でんき/演:畠中祐)、耳郎響香(じろう・きょうか/演:真堂圭)、八百万百(やおよろず・もも/演:井上麻里奈)のトリオ。八百万の個性は“創造”。生物以外のあらゆる物を、体から創り出すことができる。
八百万は巨大な絶縁シートをつくって潜り込み、上鳴の個性“帯電”を呼び込む。いわゆるラムちゃんの「ウチのダーリンに何するっちゃ!」攻撃だ。これで大量の敵の撃退に成功するが、八百万の服は破れて胸はむき出しに。目の当たりにした耳郎は「発育の暴力……」と呟かざるを得なかった。日5枠なのによくやった!
攻撃力の高い爆豪勝己(演:岡本信彦)と切島鋭児郎(演:増田俊樹)のコンビは、実力通りに敵を撃退中。思ったより冷静に敵を爆破していく爆豪を見ていると、元々のポテンシャルの高さとデクとの訓練で敗北したことによる成長がわかって楽しい。
ここからは原作にない部分。尾白猿夫(おじろ・ましらお/演:三好晃祐)は、火災ゾーンの中、たった一人で敵と渡り合う。尾白の個性は“尻尾”。強力な尻尾だけで敵と戦うんだから、逆にすごい。本当にいいヤツっぽいので、アニメで動いているところを見た原作ファンからは歓喜の声が。原作でも、もっと活躍してほしいキャラの一人だ。
これも原作にはなかった、口田甲司(こうだ・こうじ)と常闇踏陰(とこやみ・ふみかげ/演:細谷佳正)のコンビは、常闇のダークシャドウの力で敵を一蹴。さすがヒーロー科、みんな強い。
演習場から脱出して危機を伝えに行こうとするクラス委員長の“非常口”こと飯田天哉(演:石川界人)。敵の黒霧が邪魔をしようとするが、クラスメイトたちがチームワークでそれを阻止! 麗日お茶子(うららか・おちゃこ/演:佐倉綾音)が個性の“無重力”で浮かせ、瀬呂範太(演:古島清孝)がテープで捕獲、砂藤力道(演:奈良徹)が怪力でぶん回す! チームワークって素晴らしい。
それでも、死柄木の知略と、彼が連れてきた「改人」脳無(のうむ)のパワーは圧倒的で、プロヒーローのイレイザーヘッドも瀕死の状態に。イレイザーヘッドを援護しようとしたデクたちにも魔の手が伸びて……。
そこへ現れたのはオールマイト! みんなの安心しきった表情がグッとくる。ピンチにヒーローが間に合うというのは百万回以上繰り返されたパターンだけど、それでも「待ってました!」という気分になるのは、ここまで過剰かつ丁寧にピンチの過程を描いているからだろう。最後、オールマイトがなぜ歩いているのかは不思議だったけど、そこは丁寧に描きすぎたのかも。
というわけで、本日放送の第12話は「オールマイト」。No.1ヒーローと謎の敵・脳無の激闘が繰り広げられるぞ。それではご唱和ください。さらに向こうへ、「Plus Ultra!」。
(大山くまお)
主人公・緑谷出久(通称デク/演:山下大輝)が通うヒーロー養成校の最難関・雄英高校。今日はヒーロー科1-Aのクラスメイトたちと一緒に「人命救助訓練」を行うはずだったが……厳重な警戒を突破して、敵(ヴィラン)連合が襲撃してきた!
しかし、活動時間に制限があるオールマイトは授業には不在。そこで敵連合は爪痕を残すため、生徒たちをなぶり殺しにしようとする。20人の生徒を広大な演習場に散らし、敵たちが一斉に襲いかかる!
デク、蛙の個性を持つ女の子・蛙吹梅雨(あすい・つゆ/演:悠木碧)、スケベで小柄な峰田実(演:広橋涼)の3人は、それぞれの個性を組み合わせて敵たちを撃退。さらに、一人で大勢の敵を相手に戦う担任の教師でプロヒーローのイレイザーヘッド(演:諏訪部順一)の支援に向かうが……。
ヒーロー科VS敵連合、集団抗争バトル!
今回のメインイベントは、これまであまりクローズアップされなかったヒーロー科1-A生徒たちの戦いぶりだ。ここまで原作を忠実にアニメ化してきた『ヒロアカ』だが、原作で見えなかった部分もしっかり描いてくれるので、よりストーリーに対する理解度が深まっていく。
それにしても、同時進行で進む多VS多の集団抗争って何でこんなに燃えるんだろう。古くは『キン肉マン』の正義超人対7人の悪魔超人編、『聖闘士星矢』や『魁!男塾』などなど……。『週刊少年ジャンプ』の王道パターンの一つだ。『ヒロアカ』がモデルにしているアメコミ映画でも集団抗争はやっぱり燃えるよね。
今回まず実力を発揮したのは、推薦入学者の轟焦凍(とどろき・しょうと/演:梶裕貴)だ。大勢の敵の前に現れるやいなや、個性の“半冷半燃”で一気に凍らせる! カチーン。寄せ集めのチンピラなどザコ扱い。クールでカッコいい。
次は上鳴電気(かみなり・でんき/演:畠中祐)、耳郎響香(じろう・きょうか/演:真堂圭)、八百万百(やおよろず・もも/演:井上麻里奈)のトリオ。八百万の個性は“創造”。生物以外のあらゆる物を、体から創り出すことができる。
八百万は巨大な絶縁シートをつくって潜り込み、上鳴の個性“帯電”を呼び込む。いわゆるラムちゃんの「ウチのダーリンに何するっちゃ!」攻撃だ。これで大量の敵の撃退に成功するが、八百万の服は破れて胸はむき出しに。目の当たりにした耳郎は「発育の暴力……」と呟かざるを得なかった。日5枠なのによくやった!
攻撃力の高い爆豪勝己(演:岡本信彦)と切島鋭児郎(演:増田俊樹)のコンビは、実力通りに敵を撃退中。思ったより冷静に敵を爆破していく爆豪を見ていると、元々のポテンシャルの高さとデクとの訓練で敗北したことによる成長がわかって楽しい。
ここからは原作にない部分。尾白猿夫(おじろ・ましらお/演:三好晃祐)は、火災ゾーンの中、たった一人で敵と渡り合う。尾白の個性は“尻尾”。強力な尻尾だけで敵と戦うんだから、逆にすごい。本当にいいヤツっぽいので、アニメで動いているところを見た原作ファンからは歓喜の声が。原作でも、もっと活躍してほしいキャラの一人だ。
これも原作にはなかった、口田甲司(こうだ・こうじ)と常闇踏陰(とこやみ・ふみかげ/演:細谷佳正)のコンビは、常闇のダークシャドウの力で敵を一蹴。さすがヒーロー科、みんな強い。
演習場から脱出して危機を伝えに行こうとするクラス委員長の“非常口”こと飯田天哉(演:石川界人)。敵の黒霧が邪魔をしようとするが、クラスメイトたちがチームワークでそれを阻止! 麗日お茶子(うららか・おちゃこ/演:佐倉綾音)が個性の“無重力”で浮かせ、瀬呂範太(演:古島清孝)がテープで捕獲、砂藤力道(演:奈良徹)が怪力でぶん回す! チームワークって素晴らしい。
それでも、死柄木の知略と、彼が連れてきた「改人」脳無(のうむ)のパワーは圧倒的で、プロヒーローのイレイザーヘッドも瀕死の状態に。イレイザーヘッドを援護しようとしたデクたちにも魔の手が伸びて……。
そこへ現れたのはオールマイト! みんなの安心しきった表情がグッとくる。ピンチにヒーローが間に合うというのは百万回以上繰り返されたパターンだけど、それでも「待ってました!」という気分になるのは、ここまで過剰かつ丁寧にピンチの過程を描いているからだろう。最後、オールマイトがなぜ歩いているのかは不思議だったけど、そこは丁寧に描きすぎたのかも。
というわけで、本日放送の第12話は「オールマイト」。No.1ヒーローと謎の敵・脳無の激闘が繰り広げられるぞ。それではご唱和ください。さらに向こうへ、「Plus Ultra!」。
(大山くまお)