日本、ボスニア・Hに逆転負けでハリル体制初タイトルならず《キリンカップ2016》

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▽日本代表は7日、キリンカップサッカー2016決勝のボスニア・ヘルツェゴビナ代表戦を市立吹田サッカースタジアムで行い、1-2で敗れた。

▽準決勝でブルガリア代表を7-2と一蹴した日本が、ハリルホジッチ体制後の初タイトル獲得を懸けて、同監督の出身国であるボスニア・ヘルツェゴビナと対戦した。ハリルホジッチ監督は、4日前のブルガリア戦から先発4選手を変更。GK川島、酒井宏、小林悠、香川に代えてGK西川、酒井高、浅野、宇佐美を起用した。



▽立ち上がり、日本はFKから長身FWジュリッチに枠の左を捉えるヘディングシュートを浴びるも、GK西川のファインセーブで失点を免れる。さらに10分にも、ボックス右で仕掛けたハイロビッチに際どいシュートを放たれたが、ここも好反応を見せたGK西川がゴールを守る。

▽早い時間帯に2度の決定機を許した日本だが、12分には反撃。ボックス左手前で仕掛けた宇佐美が右足を振ると、コントロールシュートがゴール右を捉える。しかし、これはGKシェヒッチのセーブに遭う。

▽さらに、15分にも日本にチャンス。ボックス左で宇佐美、長谷部とつないで、最後は清武が至近距離からシュートを放つも、これもGKシェヒッチの好守に阻まれる。

▽両者共に守備が安定しない中、18分には日本が再び決定機を許す。CKにファーサイドで合わせたヴランチッチにヘディングシュートを枠内に飛ばされるも、GK西川が3度の好セーブで失点を許さない。

▽すると、28分に日本が均衡を破る。左サイドでドリブルを仕掛けた宇佐美のクロスに、正面で走りこんだ清武がダイレクトで合わせてネットを揺らした。

▽しかし、日本は先制直後に失点を喫する。浮き球ボールを送られると、ホジッチのヘディングシュートを一度はGK西川がセーブするも、こぼれ球をジュリッチに押し込まれた。

▽ハーフタイムにかけても、一進一退のオープンゲームが続く。日本はアディショナルタイム、遠めの位置からのFKで直接狙ったメドゥンヤニンに鋭いボールを飛ばされるも、これはクロスバーに助けられ、1-1のまま前半を終えた。

▽ハリルホジッチ監督はハーフタイム明け、柏木に代えて遠藤を投入。その後半序盤は、両者共に指揮官から守備面での修正があったようで、前半よりも守備を意識したクローズな展開となる。

▽すると、日本は後半最初のピンチで失点。交代で入ったステバノビッチのスルーパスからジュリッチにネットを揺らされた。

▽ビハインドを背負った日本は、66分に長友と槙野、74分に宇佐美に代えて代表デビューとなる小林祐を投入する。その後、リスクを冒して攻めた日本は、ボスニア・ヘルツェゴビナを押し込む。

▽アディショナルタイムには、正面でボールを運んだ遠藤のパスからボックス右でボールを受けた浅野が決定機を迎えるも、シュートを打たずに出したラストパスは相手にカットされる。こぼれ球を清武が狙ったが、シュートは枠をはずした。

▽そのまま敗れた日本は、昨年8月の東アジアカップ北朝鮮戦に続くハリルホジッチ体制2敗目を喫した。