4月27日、WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志は、パナマのジェスレル・コラレスを相手に2ラウンドKO負け。11度の防衛に成功したスーパー王者の王座陥落に誰もがショックを隠せなかった。

すると、同30日放送、テレビ東京「追跡 LIVE! SPORTSウォッチャー」では今回の一戦に臨む内山に密着した様子を伝えている。

試合後のタクシーに乗り込んだ内山は「(試合前から)撮っていたやつ、放送するんですか?」と番組スタッフに尋ねると、独り言のように「おかしいな。作戦間違えたかな」と大きなため息をつく。

続いて、度重なる相手陣営の挑発や揺さぶりの影響を「いや、特には」と話した内山は、「負けると皆こういう気持ちになるんだな。なんとなく、それがヒシヒシと分かってきました。これ、あと何日か飯食ってもうまくないでしょうね。何だろう、この感覚」と何年も味わっていなかった敗戦について心境を吐露した。

さらに「ちょっとも疲れてないからすごい嫌なんですけど。勝つと負けるとではこうも景色が違うんですね。何見ても興味がわかないというか目にいかない」と落胆、「明日どうしようって感じですもん。どうやって生活しようかなって思いますもん」とも――。

それでも、試合翌日に番組のインタビューに答えた内山は「まあ、出来ることならもう1回やりたいなっていうのはあります。昨日は何も考えられなかったんですけど、今日になったらどんどん悔しさが増してきて、もう1回再戦したい気持ちが強くなりました」と再起に意欲を示した。