がん保険の「付帯サービス」が色々あるのを知っていますか?

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執筆:大泉 稔(ファイナンシャルプランナー)


がん保険の中には、付帯サービスが盛りだくさんな商品もあります。
私がアドバイスを提供している人の中には「保障はともかく、付帯サービスを利用したいからがん保険に加入する」という人もいます。

保険の付帯サービスとは?


保険についてある程度知識がある人なら、「主契約」や「特約」などの用語はご存知かと思います。では、「付帯サービス」はどうでしょうか? 主契約や特約とはどのように違うのでしょうか?

まず、特約も付帯サービスも、「主契約がなければ利用できない」という点では同じです。一方、特約は特約保険料が必要なのに対し、付帯サービスは保険料がないという点が異なります。

また、特約は原則として契約時に特約を付けるか付けないかを契約者が選択しますが、付帯サービスは自動的に付きます。さらに、付帯サービスの中には「保険事故がなくても」利用できるものがあります。つまり、付帯サービスは保険に加入したら無料で利用できるオマケ的な特典というわけです。

付帯サービスの留意点


注意したいのは、付帯サービスは約款(保険の詳細な契約内容)に記載がない点です。
約款に書かれた内容は、契約の成立から終了まで原則として変わりません。その約款に書かれていないということは、契約期間中にサービスの中身が変わってしまう可能性があり得る、ということですね。

また、付帯サービスは保険会社から委託された会社、つまり外注業者が行っています。

なので、その会社が倒産してしまえば、該当する付帯サービスもなくなる場合があります。付帯サービスだけを目的にがん保険を契約するのもアリだと思いますが、あくまで、無料でついてくるオマケだということは覚えておいてください。

どんな付帯サービスがあるのか?


がん保険にはどのような付帯サービスがあるのでしょうか。原稿の性質上、保険会社や商品が特定できないかたちで、大ざっぱに紹介します。

□セカンドオピニオン

□カウンセリング

□電話健康相談

□医師紹介

□家事支援

□暮らしの相談

以上、かなり盛りだくさんな印象ですが、すべての保険会社のがん保険にこれらの付帯サービスが付いているわけではありません。保険会社によっても異なります。がん保険にまだ加入していない方は、参考程度に比較してみるのも良いかもしれませんね。

●大泉 稔(おおいずみ・みのる)
ファイナンシャルプランナー。株式会社fpANSWER代表取締役、大泉稔1級FP技能士事務所主宰。1級FP技能士、生命保険大学課程、1種証券外務員。現在、「大人のための生命保険相談室」や「FP試験対策個別指導塾」、「交通事故被害者のための相談室」を展開中
http://cfpm.biz/   http://fp-answer.com/