6日、NHK「サンデースポーツ」では3月のマンスリーキャスターとして野球解説者・桑田真澄氏が出演。覚醒剤を所持していたとして逮捕された清原和博容疑者についてコメントした。清原容疑者の逮捕から約一ヵ月が経ち、改めて心境を訊かれた桑田氏は「共に戦った仲間であり、かけがえのない友人なので、今でも容疑者と呼ばれるのがまだ信じられない」と切り出した。

清原容疑者が覚醒剤に手を染めた理由については「色々あると思う」としながらも、桑田氏は「僕達は学生時代から負けられない試合、プレッシャーのかかった試合、マウンド上、打席でも恐怖感や挫折もしました。色んなものを味わってきた。そういったものを乗り越えていくからこそ本当のスポーツマンであり、スポーツマンの使命だと思う。そういう面からも何故なんだろう、残念でならない」と言葉を続けた。

また、選手のセカンドキャリアが整っていない点が伝えられると「頑張れる土台作りが非常に大事。野球だけやってたらいけないんですよ。学生時代から野球の練習もしっかりやって、勉強も頑張って友達とも遊び、家族との時間も作っていく。バランスよく育てていくというシステムが非常に大事。指導者も育成していかないといけない」と持論を展開した。

さらに、一ヵ月前の会見で清原容疑者に「逆転満塁ホームランを打ってほしい」と語っていた桑田氏。その真意を訊かれると「野球は失敗するスポーツ。人生も失敗の連続。僕自身も失敗ばっかりやってきた。でも大事なことはそこから何かを学び、どう立ち上がっていくのか」と話すと、「当然彼自身も頑張らなければいけないんですが、スポーツ界だけではなく社会全体の問題でもある。教育のシステムやサポート体制がこれから必要になる」と語った。